実運用への道に近づいた、新しい「Nano Server」[前編]:vNextに備えよ! 次期Windows Serverのココに注目(39)(1/2 ページ)
Windows Server 2016 Technical Preview 4(TP4)では、Nano Serverのデプロイ方法とサポートする機能が大幅に改善、強化されました。本連載第36回でも簡単に触れましたが、主要な新機能を2回に分けて、スクリーンショットで紹介します。
Nano Serverのセットアップがより簡単に!
Windows Server 2016 Technical Preview 2(TP2)では、「Nano Server」のセットアップに「DISMコマンド」を使用する必要がありましたが、TP3では「New-NanoServerImage」コマンドレットが提供され大幅に簡素化されました。TP4ではこの「New-NanoServerImage」コマンドレットの機能が拡張され、イメージの準備段階でさまざまなカスタマイズができるようになっています。
Nano Serverのセットアップ方法は、今後のプレビューリリースでも変更される可能性があるため詳しく説明しませんが、TP4に付属する「New-NanoServerImage」コマンドレット(正確にはTP4のインストールメディアの「\NanoServer\NanoServerImageGenerator.psm1」が提供するファンクション)を使用すると、TP4のNano Serverでサポートされる役割や機能をイメージに追加してVHDまたはVHDXを準備できるだけでなく、コンピューター名やローカル管理者のパスワード、静的なIPアドレス、オフラインドメイン参加、EMS(緊急管理サービス)の構成、VHDまたはVHDXのサイズをカスタマイズすることができます(画面1)。
- Getting Started with Nano Server[英語](Microsoft TechNet)
Nano Serverは、Microsoft AzureのIaaS(Infrastructure as a Service)環境にAzure仮想マシンとしてデプロイすることもできます。TP4の「New-NanoServerImage」コマンドレットはそのためのオプション「-forAzure」を提供します。また、Microsoft Azureでは「Windows Server 2016 Nano Tech Preview 4」というイメージが利用可能であり、イメージを選択して素早く展開することができます(画面2、画面3)。
画面2 Microsoft Azureの「Marketplace」(およびクラシックポータルのギャラリー)では、「Windows Server 2016 Nano Tech Preview 4」イメージが利用可能
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