ドメイン名に対応するIPアドレスを問い合わせることを「正引き」と言う。正引きは、Webの閲覧や、その他一般的な通信における名前解決で広く用いられている。
一方、IPアドレスに対応するドメイン名を問い合わせることを「逆引き」と言う。逆引きは、主にサーバ側においてアクセス元を判別したり、分析したりする際などに用いられている。また、逆引きで得られたドメイン名を正引きし、得られたIPアドレスを元のIPアドレスと比較することで、通信相手の存在や出自をある程度の信頼性で確認することができる。
正引き、逆引きはそれぞれ異なったゾーンで管理され、その内容はそれぞれのゾーンの管理者に委ねられる。そのため、双方の内容は必ずしも一致しないことに注意が必要である。
平林 有理(ひらばやし ゆうり)
所属:株式会社日本レジストリサービス(JPRS) システム部
学生時代に学内サーバー構築、学生貸与PCのマスターイメージ作成などを担当。研究活動の中でDNSSECに興味を持つ。2015年JPRS入社、レジストリシステムの開発・運用に従事。DNS Summer Days 2015にて「DNS Summer Daysのチュートリアルの歩き方」発表。
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