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Windows 10でしれっと削除、変更された機能その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(50:特別編)(1/5 ページ)

以前のWindowsにはあったのに、Windows 10で削除/変更された機能は、マイクロソフトのWebサイトでも説明されています。ですが、そこに記載されていない変更点も多々あります。また、Windows 10の更新やアップグレードでひっそりと変更されていることも……。

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Windows 10で“しれっと”削除、変更された機能

 以前のWindowsには搭載されていたのに、Windows 10で削除されたり、変更されたりした機能については、以下のマイクロソフトのWebページで説明されています。

 しかし、このページに記載されずに削除されていたり、変更されたりしている機能も多々あります。今回は、そんなWindows 10で“しれっと”削除、変更された機能を見ていきましょう。

Windowsストアを利用可能なPC/デバイスの上限数が10台に大幅減

 Windows 8とともに登場した「Windowsストア」は、「ストアアプリ」(以前はメトロアプリ、現在はユニバーサルアプリとも呼びます)を個人向けに無料または有料で提供するWindows向けアプリの公式オンラインストアです。

 Windows 8では、1つのMicrosoftアカウントでストアから無料または有料アプリをインストールして利用できるPCは「最大5台」でした。これが、Windows 8.1の登場に合わせて「最大81台」まで大幅に緩和されました。この緩和は、Windows 8に対しても適用されます。

 ところが、Windows 10では「最大10台のWindows 10デバイス」と、再びインストール可能台数が制限されました(画面1)。

画面1
画面1 画面左がWindows 8.1(Windows 8も同様)、画面右がWindows 10のWindowsストア

 Windows 8.1だから「81台」、Windows 10だから「10台」というジョークではありません。

 Windows 8の当初の「5台」というのは個人では問題にならないと思いますが、パワーユーザーや企業では少ない場合がありました。これが「81台」までに緩和されたことで、例えば企業では、無料アプリ導入用のMicrosoftアカウントを用意することで、大量のPCにアプリを配布できるようになりました。しかし一方で、この「81台」までインストールできるという条件は、有料アプリをストアで販売している企業や開発者にとっては不利な条件でもありました。

 企業では「エンタープライズサイドローディング」機能や「Microsoft Intune」を利用してアプリを導入できますが、少数の無料アプリを利用するだけであれば個人ユーザーと同じようにMicrosoftアカウントを使う方が簡単です。しかし、Windows 10では同じMicrosoftアカウントで大量のPCに展開するということができなくなりました。

 では、今後はどうすればよいのでしょうか。マイクロソフトの答えは「ビジネス向けWindowsストア(Windows Store for Business)」の提供です。

 ビジネス向けWindowsストアは、Windows 10 バージョン1511(2015年11月リリース)以降のPCおよびモバイルデバイスを対象に、2015年11月からサービス提供が始まっています。

 ビジネス向けWindowsストアを利用すると、Azure Active DirectoryやOffice 365の組織アカウントを管理者として、無料アプリの一括取得や有料アプリのボリューム購入(現在は無料アプリしかない模様)と割り当て(画面2)、自社開発のカスタムアプリの配布、アプリのプライベートストアへの公開(画面3)とユーザーへの割り当てなどが行えます。無料アプリの場合は、無制限のPCおよびデバイスにアプリを提供することができます。

画面2
画面2 ビジネス向けWindowsストア。無料アプリは無制限ライセンス
画面3
画面3 プライベートストアは、Windowsストアの「マイライブラリ」に統合されている

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