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ミランティス、Libertyベースの「Mirantis OpenStack 8.0」を発表:Ironicも統合
米ミランティスおよびミランティスジャパンは2016年3月1日、同社のOpenStackディストリビューションの新版、「Mirantis OpenStack 8.0」を発表した。OpenStack Libertyをベースとした最新版で、安定性の強化に加え、Ironicサポートなどを提供している。
米ミランティスおよびミランティスジャパンは2016年3月1日、OpenStack Libertyリリースをベースとした同社のOpenStackディストリビューションの最新版、「Mirantis OpenStack 8.0」を発表した。
ミランティスは同社のディストリビューションが、最も安定性に優れたOpenStackディストリビューションであるとしてきたが、Libertyリリースで約1100のバグフィックスに貢献、加えて約300のバグフィックスを行ったのがMirantis OpenStack 8.0だといい、これによってさらに安定性が高まったと説明している。また、新たなパフォーマンステストスイートの導入が、さまざまなコンポーネントにおけるパフォーマンスの改善につながっているという。
主な新機能および機能拡張には、下記がある。
- 管理対象として、これまでのUbuntu KVMホストおよびVMwareホストに、Red Hat Enterprise Linux 7 KVMホストが加わった。
- Mirantis OpenStack 8.0には、新たにベアメタルプロビジョニングのIronicが加わった。これはOpenStackインストール/テストツールのFuelと統合されている。Fuelはミランティスが主導してきたプロジェクト。170以上のFuelプラグインがコミュニティに提供されていて、Mirantis OpenStackではその多くをサポートしているという。
- Kubernetesとの連携強化で、コンテナ環境のスケールアウトニーズに対応、IaaSを自動スケールできるようになった。Google Cloud Engineへの拡張もできるという。
- アプリケーションカタログのMuranoでは、カタログコンテンツをCloud Foundryに露出できるようになった(同機能は技術プレビュー段階)。このため Cloud Foundryを使う開発者はMuranoを介して、アプリケーションを他のPaaSプラットフォームにも提供しやすくなった。
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