米デル、新世代のコンバージドシステム「Dell Validated System for Virtualization」を発表:「VMware Virtual SAN」対応アプライアンスも
米デルが、コンバージドシステムの新製品「Dell Validated System for Virtualization」と、クライアント仮想化ソリューション「Dell Solutions for VMware Virtual SAN Ready Nodes」を発表した。
米デルは2016年8月30日(米国時間)、米ヴイエムウェアの年次イベント「VMworld 2016」で、サービス定義型インフラのアプローチに基づくコンバージドシステム「Dell Validated System for Virtualization」と、パフォーマンスを強化したクライアント仮想化ソリューション「Dell Solutions for VMware Virtual SAN Ready Nodes」を発表した。
同社は社内分析の結果を基に、「Dell Validated System for Virtualizationは、業界最高の柔軟性を提供するコンバージドシステムだ」とうたう。サービス定義型インフラのアプローチにより、コンバージドシステムに求められるインフラ構築の俊敏性とシステム管理の簡素化を実現するという。
Dell Validated System for Virtualizationは、さまざまなフォームファクタ/技術とデプロイオプションを用意し、顧客個別のニーズに沿った規模や構成で導入できる。また、自動化されたライフサイクル管理ツールにより、デプロイ、スケーリング、更新などの運用管理も容易に行える。
出荷は、2016年9月より一部の顧客向けに、2016年第4四半期より一般向けに出荷される予定。
Dell Solutions for VMware Virtual SAN Ready Nodesは、デスクトップおよびアプリケーション仮想化のためのハイパーコンバージドソリューション。仮想デスクトップに最適化された、シンプルで伸縮自在、かつ効率的なインフラを実現する。デプロイオプションは、レファレンスアーキテクチャから、ヴイエムウェアの認定を受けたフル構成の「VMware Virtual SAN」アプライアンスまで、幅広く用意する。
構成オプションとしては、仮想環境においても高いマシンパフォーマンスを求める顧客向けのGPU(Graphics Processing Unit)仮想化オプション、ハイブリッドストレージ(HDD+SDD)/オールフラッシュなどのストレージオプション、「VMware Horizon 7」または「VMware Horizon Air Hybrid-Mode」を用いる仮想化ソフトウェアブローカーオプションなどが用意される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ハイパーコンバージドインフラ製品は、結局どこに価値があるのか
ハイパーコンバージドインフラを解説する連載の第1回として、この種の製品が結局のところ何を目指しているのか、どこに価値があるのかを解説する。 - [速報]米ヴイエムウェア、ハイパーコンバージドインフラとマルチクラウド管理で発表
米ヴイエムウェアがVMworldで、ハイパーコンバージドインフラ技術「EVO SDDC」を発展させた「VMware Cloud Foundation」を発表し、マルチクラウド管理プラットフォームサービス「Cross-Cloud Services」を開発中であることを明らかにした。 - ヴイエムウェアは、ハイパーコンバージドインフラで失敗しているのか
米ヴイエムウェアは2014年以降、ハイパーコンバージドインフラへの取り組みを強化してきた。だが、「EVO:RAIL」プログラムは、事実上終了している。今後はどうなっていくのだろうか。 - Dell EMCはどこへ行くのか、今後の企業文化、製品戦略、クラウド戦略を探る
EMCはデルに買収されることで、どう変わるのだろうか。企業文化、製品戦略、クラウド戦略の3つの側面から、ユーザーおよび潜在ユーザーにとって意味のあるポイントに絞って、EMC WORLD 2016での取材に基づきDell EMCの今後を探った。