【 cal 】コマンド――カレンダーを表示する:Linux基本コマンドTips(76)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、「cal」コマンドです。
本連載では、Linuxの基本的なコマンドについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、カレンダーを表示する「cal」コマンドです。
calコマンドとは?
「cal」は、カレンダーを表示するコマンドです。デフォルトでは“今月”の1カ月分のカレンダーが表示され、年または年と月を指定して表示することもできます。
calコマンドの主なオプション
calコマンドの主なオプションは次の通りです。
短いオプション | 長いオプション | 意味 |
---|---|---|
-1 | --one | 今月のカレンダーを表示する(デフォルト) |
-3 | --three | 先月、今月、来月のカレンダーを表示する |
-y | --year | 今年の1年分のカレンダーを表示する |
-s | --sunday | 日曜日を週の先頭にする |
-m | --monday | 月曜日を週の先頭にする |
-j | --julian | 1月1日を第1日とする年間通算日(ユリウス日付)を表示する |
今月のカレンダーを表示する
「cal」を単独で実行すると今月のカレンダーが表示され、「cal -3」で先月、今月、来月のカレンダーが表示されます。なお、“今日”の日付は反転表示されます。
コマンド実行例
cal
(今月のカレンダーを表示する)(画面1の赤枠部分)
cal -3
(先月、今月、来月のカレンダーを表示する)(画面1の青枠部分)
指定した年月のカレンダーを表示する
「cal 年」で、指定した年の1年分のカレンダーが表示されます。年は4桁で指定してください。なお、「cal -y」で、今年1年分のカレンダーが表示されます。
「cal 月 年」で、指定した月のカレンダーが表示されます。また、「cal 日 月 年」のように日付まで指定すると、指定した日付が反転表示されます。
コマンド実行例
cal 2020
(2020年のカレンダーを表示する)(画面2)
cal 7 2020
(2020年7月のカレンダーを表示する)(画面3の赤枠部分)
cal 24 7 2020
(2020年7月のカレンダーを表示し、7月24日を反転表示する)(画面3の青枠部分)
筆者紹介
西村 めぐみ(にしむら めぐみ)
PC-9801N/PC-386MからのDOSユーザー。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。のち退社し、専業ライターとして活動を開始。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『はじめてでもわかるSQLとデータ設計』『シェルの基本テクニック』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。
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