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GASで棒、円、折れ線など各種グラフを作成、変更、削除するための基本Excel VBAプログラマーのためのGoogle Apps Script入門(8)(2/2 ページ)

Googleが提供するGoogle Apps Script(GAS)のプログラミングで、Google Apps(主にスプレッドシート)を操作する方法を解説していく連載。資料を作る際に、「グラフ」は必要不可欠な存在だ。今回は、「グラフの新規作成」「グラフの変更」「グラフの削除」について解説する。

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グラフの削除

 図3の円グラフを削除してみよう。removeChartメソッドを使用する。

 ツールメニューから「スクリプトエディタ」を起動する。開いたエディタ画面から「グラフの削除」というファイルを作成する。「グラフの削除.gs」内に、リスト3のコードを記述する。

function myremoveChartFunction() {
  var sheet=SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  var chart=sheet.getCharts()[0];
  sheet.removeChart(chart);
}
リスト3 既存のグラフを削除するコード

 getCharts()[0]で既存の円グラフを取得して、変数chartに格納しておく(3行目)。removeChartメソッドでシート上の「円グラフ」を削除する(4行目)。

 実行すると図4のように円グラフが削除されている。


図4 円グラフが削除された

GASで作れるグラフの種類一覧

 最後に表1で示したグラフの種類ごとに、どんな表示になるか、図を一覧しておこう。

 setChartTypeにAREA(面グラフ)を指定すると、図5のように表示される。


図5 面グラフ

 setChartTypeにCOLUMN(カラムチャート)を指定すると、図6のように表示される。


図6 カラムチャート

 setChartTypeにLINE(折れ線グラフ)を指定すると、図7のように表示される。


図7 折れ線グラフ

 setChartTypeにSCATTER(散布図)を指定すると、図8のように表示される。


図8 散布図

 setChartTypeにTABLE(表チャート)を指定すると、図9のように表示される。


図9 表チャート

 これらを適宜使い分けてほしい。

次回は、作成したスクリプトを図形やメニューにひも付ける

 今回は以上で終わりだ。コードは、ほとんど定型化されているので、これをそのまま記憶しておくと、他にもいろいろ応用がきいて便利だと思う。

 もちろんExcel VBAでもグラフの実装は可能だ。Excel VBAでのグラフの作成方法は、下記のURLを参照してほしい。

 次回は、今回作成したスクリプトを、スプレッドシート上に配置した図形を押したら実行できるようにしたり、スプレッドシートの上部にある「メニュー」にひも付けたりする方法について解説する。

参考文献

著者プロフィール

PROJECT KySS 薬師寺 国安(やくしじ くにやす)

1950年生まれ。フリーVBプログラマー。高級婦人服メーカーの事務職に在職中、趣味でVBやActiveXに取り組み、記事を執筆。2003年よりフリー。.NETやRIAに関する執筆多数。Windowsストアアプリも多数公開中(約270本)。

 

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。

Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。

Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。

PROJECT KySSは、1997年に薬師寺聖と結成したコラボレーション・ユニット


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