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地下駐車場で停めた車の位置までナビ セントラルパークとデンソー、スマホサービスの実証実験
名古屋市のセントラルパーク地下駐車場で、車の駐車位置を案内するスマホ向け歩行者ナビゲーションの実証実験がスタートする。
愛知県名古屋市で地下街や駐車場を展開するセントラルパークはデンソーと共同で、超音波ビーコンを活用した地下駐車場での歩行者向けのナビゲーションの実証実験を10月20日から開始する。
実証実験では、セントラルパークが運営する名古屋市栄の地下駐車場に超音波ビーコンを設置し、スマートフォンアプリを使って、駐車した位置までの経路を画像と音声で案内する。また、駐車場の空き状況を確認できる屋内位置情報システムの実証も行う。なお、今回、対応するのはAndroid端末のみとなる。
デンソーが開発した屋内位置情報システムは、超音波ビーコンを利用したスポット測位方式を採用しており、GPSによる位置測位では電波が届かない屋内でも利用できる。デンソーがカーナビゲーション開発で培った技術やコーナーソナーの技術を応用したもので、測位精度誤差を1メートル以内にとどめた。
セントラルパーク駐車場は、570台収容の自走式地下駐車場。地下2階に地下鉄名城線が走っているため東西に分かれた構造になっており、駐車した車を探すために迷う利用者のための改善方法を模索していたという。
両社は、今回の実証試験で歩行者向けナビゲーションに必要な位置精度の検証を実施し、今後のシステム改善やサービス向上に役立てていく考え。将来的には、対象を地下街にも広げ、買い物のサービスや緊急時の避難誘導などへの活用を予定している。
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