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“KUSANAGIならではの安心・安定”を支えるMicrosoft Azureの強みとは?超高速WordPress仮想マシンの導入が加速する理由

B2C、B2Bを問わず、Web、モバイルが重要な顧客接点となっている近年、レスポンスや安定性を含めたWebサイトのユーザーエクスペリエンスが、収益・ブランドに直結する状況となっている。そうした中、超高速WordPress仮想マシン「KUSANAGI」が、企業・組織への導入数を急速に伸ばしているという。その真の理由とはいったい何なのか? プライム・ストラテジーに話を聞いた。

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Webサイトのレスポンスが収益・ブランドを左右するデジタル時代

 プライム・ストラテジーが展開する超高速WordPress仮想マシン「KUSANAGI」が好調だ。クラウド上での導入数は、公開2周年を迎えた2017年6月に1万を超え、公開事例は130件以上、法人向けのWordPressサイト構築実績は500件以上と、国内トップクラスの実績数を誇る。まさに、あらゆるものを薙ぎ払うように市場を切り開いている状況だ。

 周知の通り、KUSANAGIは同社が持つWebサイト高速化ノウハウによって、最高のパフォーマンスが出るようチューニングされたWordPress仮想マシンだ。WordPress本体に、OS、ミドルウェア、アプリケーションを組み合わせた状態で提供され、WordPress実行時間は3ミリ秒台、秒間1000リクエストを実現。これにより、トラフィックが激しく増減するようなWebサイトにおいても、超高速なレスポンスを安定的に発揮する。

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急速に導入数を伸ばしている超高速WordPress仮想マシン「KUSANAGI」

 導入が加速している背景にあるのは、より良いユーザー体験価値を提供する“デジタルトランスフォーメーション”(DX)の進展だ。企業・組織にとって、顧客接点のフロントとなるWebサイトがビジネスに欠かせない存在となっている現在、そのレスポンスの速さ、安定性といったユーザーエクスペリエンスが、企業・組織の信頼、ブランド、収益に直結する状況となっているためだ。

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プライム・ストラテジー 代表取締役 中村けん牛氏

 また、顧客向けのフロントシステムに限らず、Webアプリケーションがビジネスインフラとして浸透した現在、社内の業務システムにも一層のスピードと安定性が求められている。KUSANAGIはそうしたB2C、B2B、両分野のニーズにマッチすることを受け、急速に導入が拡大している格好だ。プライム・ストラテジーの代表取締役 中村けん牛氏は次のように語る。

 「日ごろ多くのお客さまに接していますが、『いまやWebサイトを作る、作らないという話ではなく、Webサイトがないと話にならない。Web、モバイルが浸透し、マーケティングの在り方、顧客とのコミュニケーションの在り方が根本的に変わっている』という声がよく聞かれます。これはKUSANAGIを使う多くのお客さまが共通して持っている実感だと思います」

 実際、FinTechが盛んな金融業をはじめ、製造、流通、建設、不動産、情報、通信、官公庁、大学といったあらゆる業種から同様の意見が聞かれるという。

より良いビジネスコミュニケーションに不可欠な「3つの要件」

 ビジネスコミュニケーションに必要な要件は大きく3つある。KUSANAGIはそれら要件をカバーする特長を持つ。1つは「ページ表示の高速化」だ。アクセスが集中してページ表示が遅くなったり、レスポンスが悪くなって期待した操作が中断したりといったことは、前述のように企業組織の信頼、ブランド、収益に直接的に影響を与える。特にECサイトでは、コンマ数秒の遅れが数千万円規模の機会損失につながるとも言われている。

 また近年は、検索エンジンの評価アルゴリズムにおいて、「いかに高速にページを表示できるか」が重視され、スピードが遅いと検索結果のランキング上位に入れない――すなわち、いかに内容の充実したWebサイトを構築しても「ユーザーが快適に閲覧できないなら存在しないも同じ」と評価される状況になっている。「WordPress実行時間は3ミリ秒台、秒間1000リクエスト」を実現するKUSANAGIは、まずこうした課題に応えているわけだ。

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SEO対策にも欠かせないKUSANAGIがカバーする3つの特長《クリックで拡大》

 2つ目は「セキュリティ対応」。Webサイトへの不正アクセスによって個人情報が盗まれたり、なりすましやページ改ざんなどの被害に遭ったりする事件が急増している。数年前までログインページや入力フォームなど、特定のページだけをSSLで保護するケースが一般的だったが、現在はWebサイト全体を「常時SSL化」し、Webサイトの信頼性と通信の安全性を高めることが、Webサイト構築・運営の基本として求められるようになった。また常時SSL化は、Webサイトの表示を高速化するプロトコル「HTTP/2」の必須要件にもなっている。KUSANAGIは、この常時SSL化にも対応しているのだ。

 3つ目は「スマホ対応」。スマートフォンやタブレットからのWebアクセスは全体の半分以上を占めるようになった。PCと比べて画面サイズが小さいスマホでは、それに適応した見やすく使いやすいインタフェースが求められる。その点で、PC、スマートフォン、タブレットなど、閲覧デバイスに応じて単一のHTMLファイルが自動的に最適化されるレスポンシブWebデザインの重要性が増しているが、KUSANAGIはこのレスポンシブWebデザイン以外に、WordPressテーマの切り替え機能によるPC、スマートフォン、タブレットなどのマルチデバイス環境にも標準で対応している。

 これら3つの要件は、前述した検索エンジンの評価アルゴリズムでも重要な評価基準となっている。すなわちKUSANAGIを導入することはSEO対策としても有効であり、まさしくより良いビジネスコミュニケーションを実現する上で欠かせない存在となっているのだ。

KUSANAGIの“安心・安定”を支えるMicrosoft Azure

 こうしたKUSANAGIの利便性を支えているのが、マイクロソフトのパブリッククラウド「Microsoft Azure」だ。KUSANAGIは主要パブリッククラウドのほとんどに対応しているが、中でもAzure上で稼働する「KUSANAGI for Microsoft Azure」の採用実績が群を抜いて多い状況だという。その理由として、中村氏は「構築・運用は全て弊社が行うマネージドサービスという提供形態と、Azureというサービス提供基盤の信頼性・安定性を生かすことで、“ユーザーに優しい安心・安定のWebサイト”を実現しているためだと考えます」と説明する。

 「ページ表示の高速化、セキュリティ対応、スマホ対応の3つは、どんな企業・組織のWebサイトでも必要な条件です。ただ、この3つは単にWordPressというCMSを導入しただけで実現できるものではなく、表示を高速化するチューニング、常時SSL化をはじめ、弊社ノウハウによって実現している特長です。そこでAzureを活用し、設計から構築・運用までをマネージドサービスとして当社が担当することで、ユーザーがインフラ構築・運用を気にすることなく、Webサイトの開発・提供に専念できるようにしているのです」(中村氏)

 そのサービス提供基盤としてAzureを採用したことは、DR(Disaster Recovery:災害対策・復旧)構成による冗長性の確保、セキュリティ、負荷分散など、“安心・安定”を担保する上で大きなメリットがあるという。

 「Azureは国内で東西2カ所のデータセンターを使ったDRサイト構築が容易にできます。そもそもデータは東西で6重に冗長化されており、データ保護やセキュリティ面での信頼性も高い。お客さまには『基盤はマイクロソフトのクラウドです』と言うだけで信頼していただけます」

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KUSANAGI for Microsoft Azureの仮想マシンのデプロイ画面。特別な知識がなくても案内に従って簡単にデプロイできる

 例えば「Azure Site Recovery」を使えば、東日本リージョンで稼働する仮想マシンを、西日本リージョンに構築したDRサイトから迅速に復旧するといったことが容易に行える。DRサイトの構築には多大なコストがかかることが通例だが、Site Recoveryを利用すれば、平常運用時は最低限のコストでDRを実現できる。

 また、Azureは36リージョン140カ国で展開するグローバルサービスだ。例えばニューヨークなど、アメリカ東海岸に拠点を持つ企業の場合、国内で作成した仮想マシンを「EAST US」などのリージョンで稼働させるだけで、低遅延なサービスを、低コストで、すぐに展開できる。実際、「グローバル展開している企業が、拠点がある国のデータセンターを使って表示スピードを最適化したり、負荷分散を行ったりするケースが多くある」という。

 「Webサイトの重要性が増し、ミッションクリティカルなシステムとなっている今、Azure Site Recoveryは画期的なサービスとしてお客さまに大変喜ばれています。この他、Azureにはセキュリティやデータ保護などの面で、他のプラットフォームにはない優位性があります。この優位性を生かすことでわれわれのサービスの強みも増しているのです」

KUSANAGI for Microsoft AzureでキャンペーンサイトのPDCAも高速化

 KUSANAGI for Microsoft Azureの採用事例は、それだけで1冊の事例集ができてしまうほど多い。その中から幾つか特徴的な事例を紹介しよう。

 例えば製造業ではメルセデス・ベンツ日本の例が挙げられる。同社では、新しい顧客層へ向けたメルセデスの情報発信サイト「Mercedes-Benz LIVE!」を2017年4月にリニューアルした。それまでは車にフォーカスしたコンテンツが多かったが、リニューアルによって、「メルセデスの世界観に共感できる情報」をより多く提供することで、より生活に根ざしたレベルで製品に興味を持ってもらうことを目指したという。

 しかし、インフラ側はコンテンツの拡充と急激なページビューの増加によってシステムが不安定になるという課題があった。そこでシステム基盤をKUSANAGI for Microsoft Azureに移設。リニューアル後、安定した高速な基盤を得たことで、移設以前と比較してページビューが3.5倍に増加した。また、ユーザーエクスペリエンスが向上しただけではなく、キャンペーンなどの施策も柔軟・迅速に展開できるようになった。これにより、施策の反響を得て改善するPDCAサイクルを短いスパンで回すことで、ビジネスの効率的な推進にも大きく寄与しているという。

 大学でも導入が加速している。國學院大学ではオンプレミスのWindowsサーバにHyper-Vで仮想環境を作り、その上のLinux環境で学生情報を扱う基幹システムをWebシステムとして稼働させていた。しかし、BCP対策の観点からクラウドへの移設を検討。コンテンツの運営にはWordPressを使用することになった。ただ、WordPressは脆弱性の問題が話題になったこともあり、セキュリティアップデートの適用などに不安を感じていた。そこでKUSANAGI for Microsoft Azureを採用。プライム・ストラテジーの保守サービスやマイクロソフトのアカデミック向けサポートサービスも使うことで、コストを抑えつつ高いセキュリティを担保した高速な環境を実現できたという。

 このように、大学など研究教育機関においてもKUSANAGIの導入が進んでいるのは、学生や教職員が利用する構内システムでも「高速」「セキュリティ」「スマホ対応」という3要件の重要性は変わらないためだ。特に大学では合格発表やパンデミック対応など、特定の期間だけトラフィックが急増するケースがある。その点、柔軟な構成ができるクラウド基盤を活用したKUSANAGIはまさに最適というわけだ。例えば、東京工科大学は緊急連絡対策のためのWebサイトのアクセス負荷対策のために、KUSANAGIを活用しているという。

最新かつ安定・安全なKUSANAGIで、ビジネスに集中してほしい

 KUSANAGIは現在、「concrete5」「Drupal」といった他のCMSへの対応や、PostgreSQLなどミドルウェアへの対応も強化している。対応範囲を拡大することで、Webサイトだけでなく、業務システムをKUSANAGI上で稼働させる道筋も見えてくる。

 またKUSANAGIは、システムアップデートがCentOS上でのyumコマンド一発で済むほど簡易化されている。ユーザーが多く、KUSANAGI導入サイトの「総PV数」も世界有数の規模であるため「バグが枯れるのも相当に速い」のも1つの特長だという。つまり最新のKUSANAGIを、常に安全・安定的に利用できるわけだ。

 「DXの進展に伴い、B2C、B2Bを問わず、Web、モバイルを通じたビジネスコミュニケーションの在り方も進化し続けています。弊社としてはニーズの変化に追い付けるよう、今後もユーザーにさまざまなメリットをもたらすアップデートを提供していきます。今後もAzureの強みと組み合わせて提供し、インフラ運用保守というコア業務ではない部分はわれわれに任せていただくことで、お客さまには“安心・安定したWebサイト”の開発・提供に、ぜひ集中いただきたく考えています」

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