【 groupadd 】コマンド――新規グループを作成する:Linux基本コマンドTips(258)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、新規グループを作成する「groupadd」コマンドです。
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、新規グループを作成する「groupadd」コマンドです。
groupaddコマンドとは?
「groupadd」は新規グループを作成するコマンドです。
グループを削除する「groupdel」コマンドは連載第259回で、グループのIDや名前を変更する「groupmod」コマンドは第260回で紹介します。
groupaddコマンドの書式
groupadd [オプション] グループ名
※[ ]は省略可能な引数を示しています。
groupaddの主なオプション
短いオプション | 長いオプション | 意味 |
---|---|---|
-g グループID | --gid グループID | 作成するグループのグループIDを指定する(指定しなかった場合、他と重複しない値が自動で付く) |
-o | --non-unique | グループIDが同じグループの作成を許す |
-f | --force | グループが既に存在していた場合、終了する(エラーにはならない)。グループIDが既に用いられていた場合「-g」オプションをキャンセルする |
-p パスワード | --password パスワード | cryptで暗号化されたログインパスワードを利用できるようにする(「-p '暗号化された文字列'」のように指定する) |
-K キー=値 | --key キー=値 | /etc/login.defsに保存されている値を一時的に置き換える(※1) |
-r | --system | システムアカウントを作成する(※2) |
※1 useraddコマンド(第255回)を参照。
※2 -rを指定すると、ユーザーIDを/etc/login.defのSYS_GID_MINとSYS_GID_MAXに従って作成する。
新規グループを作成する
「groupadd グループ名」で新しいグループを作成します。
グループに所属するユーザーを追加したり、グループにパスワードを設定したりしたい場合は、グループ作成後、gpasswordコマンド(第72回)を使用します。
コマンド実行例
groupadd グループ名
(新規グループを作成する)
筆者紹介
西村 めぐみ(にしむら めぐみ)
PC-9801NからのDOSユーザー。PC-486DX時代にDOS版UNIX-like toolsを経てLinuxへ。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『Accessではじめるデータベース超入門[改訂2版]』『macOSコマンド入門』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。
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