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Lesson 4 「プログラム、コンピューター、アプリケーションと開発」の基礎まとめ:機械学習&ディープラーニング入門(コンピューター概論編)
そもそもプログラムとは何なのか? プログラムはコンピューター上でどうやって動くのか? プログラムはどのようにして作るのか? プログラムに関する基礎知識と周辺知識を箇条書きでまとめる。
ご注意:本記事は、@IT/Deep Insider編集部(デジタルアドバンテージ社)が「deepinsider.jp」というサイトから、内容を改変することなく、そのまま「@IT」へと転載したものです。このため用字用語の統一ルールなどは@ITのそれとは一致しません。あらかじめご了承ください。
前回はアプリケーションと開発の基礎の基礎を紹介した。今回は、まとめとして、これまでの3回分のLessonのポイントを、箇条書きで短く書いているので、再確認に活用してほしい。
まとめ:プログラムの基礎
- プログラム: 一連の実行処理の流れ(=手続き)が「コード」で記載されたもの。コードを書くことは「コーディング」、プログラムを作ることは「プログラミング」と呼ぶ。AIでは基本的に「Python」というプログラミング言語を用いる
- コンピューター: 主にパソコン(=PC)のこと。AIのプログラムを実行するための機械
- CPU: コンピューターの「中央・中心」に位置付けられる要素で、すべての処理(演算)・制御を一手に司っている。ただし大量のビッグデータを扱うAI処理は不得意
- GPU: グラフィックス用の演算装置だが、AIの処理にも代用できる(GPGPU)。単純計算を並列に処理するのが得意なので、AI処理に向いており、AIでは広く活用されている
- メモリ: 計算中のビッグデータはいったんここにロードされる。メモリが少ないと、メモリ不足が発生しやすいので注意
- Webアプリ: Webページの形態で提供されるアプリケーション。例:Google検索。AIのサービスをユーザーに提供する場合に採用されることが多い
- バッチ処理: まとめて実行したい処理を記述したプログラムのこと。AIは、基本的にこの形式で開発して、GUIなしで実行する
- ライブラリ: プログラムとして実装したい機能を補助・提供するためのもの。例:TensorFlow
- フレームワーク: ライブラリの一種で、アプリケーションを開発するためのひな型や基本機能を提供するもの。例:Flask
- API: ライブラリやフレームワークが持つ各種機能をプログラミング用に提供するためのインターフェース(=接続点)のこと。APIとは、平たく言うと、ライブラリやフレームワークの「使い方」と同義
- 高レベルAPI/低レベルAPI: 「ライブラリやフレームワークの使い方」(=API)が何種類も用意されている場合があり、その難易度(レベル、水準)をざっくりと2つに分けると「高レベルAPI(簡単に使えるが、大ざっぱな機能が提供される)」と「低レベルAPI(細かい機能が提供されるが、使うのは面倒)」に分類できる
「機械学習&ディープラーニング入門(コンピューター概論編)」
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