【 pdfunite 】コマンド――複数のPDFファイルを結合する:Linux基本コマンドTips(284)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、複数のPDFファイルを結合する「pdfunite」コマンドです。
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、複数のPDFファイルを結合する「pdfunite」コマンドです。
pdfuniteコマンドとは?
「pdfunite」は複数のPDFファイルを指定した順番に結合するコマンドです。
逆に、PDFファイルを1ページごと分離するには「pdfseparate」コマンド(連載第283回)を使います。
pdfuniteコマンドの書式
pdfunite 元ファイル1 元ファイル2 元ファイル3…… 保存ファイル
※[ ]は省略可能な引数を示しています。
pdfuniteの主なオプション
pdfuniteには、バージョンを表示する「-v」オプション、ヘルプを表示する「-h」「-help」「--help」「-?」オプションしか備わっていません。
PDFファイルを結合する
「pdfunite 元ファイル(複数指定可能) 保存ファイル」で複数のPDFファイルを元ファイルとして指定した順番通りに結合して、1つのファイルに保存します。
最後に指定したファイル名が保存先のファイル名となるため、注意してください。既存のファイルを指定した場合でも、上書きするかどうか確認はありません。
画面1では、「sample1.pdf」をpdfseparateコマンドでページ単位に分割後、pdfuniteコマンドで一部のページを連結しています。
コマンド実行例
pdfunite 元ファイル1 元ファイル2 元ファイル3 保存ファイル
(PDFファイルを結合する)
pdfunite sample1-1.pdf sample1-2.pdf sample1-12.pdf
(sample1-1.pdfとsample1-2.pdfを結合してsample1-12.pdfに保存する)(画面1)
pdfunite sample1-[1-5].pdf sample1-12345.pdf
(sample1-1.pdf sample1-2.pdf sample1-3.pdf sample1-4.pdf sample1-5.pdfを結合してsample1-12345.pdfに保存する)(画面1)
pdfunite sample1-{1,3,5}.pdf sample1-odd.pdf
(sample1-1.pdf sample1-3.pdf sample1-5.pdfを結合してsample1-odd.pdfに保存する)(画面1)
筆者紹介
西村 めぐみ(にしむら めぐみ)
PC-9801NからのDOSユーザー。PC-486DX時代にDOS版UNIX-like toolsを経てLinuxへ。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『Accessではじめるデータベース超入門[改訂2版]』『macOSコマンド入門』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。
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