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IBM、2019年3月末にAWS上でフルマネージドDb2を提供開始へ「データベースを超える機能」

 IBMはAmazon Web Services(AWS)上でのフルマネージドDb2サービス、「IBM Db2 Warehouse Flex on AWS」を2019年3月末に提供開始する。日本IBMは2019年3月26日、これを本社に先がけて明らかにした。また、IBMは2019年5月を目途にDb2の機能を拡充し、同製品を「AIデータベース」として推進していくという。

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 IBMはAmazon Web Services(AWS)上でのフルマネージドDb2サービス、「IBM Db2 Warehouse Flex on AWS」を2019年3月末に提供開始する。日本IBMは2019年3月26日、これを本社に先がけて明らかにした。また、IBMは2019年5月を目途にDb2の機能を拡充し、同製品を「AIデータベース」として推進していくという。

 IBMは2019年2月のThink 2019で、Db2をフルマネージドの形で他社パブリッククラウド上に展開するとしていたが、具体的な提供時期が明らかになったのは初めて。次にはMicrosoft Azure上での提供を予定している。

 2019年5月に向けた機能拡充で、Db2は「データベース」を超え、データ取り込みからBIツール機能までを備えた分析基盤になろうとしている。これにより、例えばIBM Db2 Warehouse Flex on AWSでは、AWS上のデータベースサービスやIoT機器からデータを取り込み、これに対して自然言語による分析を行うといった、ワンストップ的な分析環境が実現するという。

 日本IBMは、3つの機能拡充を説明した。

データ仮想化

 「データベース仮想化」や「データ仮想化」はさまざまな製品が実現しているが、さらに高度な機能を搭載するという。データソース(例えばIoTゲートウェイ)にエージェントを組み込むことで、データソース側で一部のデータ処理を行った上で、データを取り込むことができる。通信量を減らし、ETL作業なしのデータ集約が可能になるという。

 上記は別製品の「ICP for Data」に搭載されている機能で、これをDb2に取り込むことになる。なお、ICP for Dataはいわゆる「Data Preparation(データ準備)」の機能も備えているが、これについてはDb2に取り込まれず、ICP for Dataは別製品として継続提供されるという。

Cognitive Query

 機械学習モデルにより、SQL文を自動生成する機能。ユーザーがWHERE句を使って試行錯誤を繰り返すプロセスを省力化できるという。

自然言語クエリと「Db2 Augmented Data Explorer」

 自然言語クエリは、BIツールで広まりつつある機能で、SQL文などでなく、自然言語で分析ができる機能。「Db2 Augmented Data Explorer」はこの機能を搭載したセルフサービスBIツールで、専門知識がなくとも、ある程度の分析ができるようになっている。

 なお、「AIデータベース」というのは、IBMがThink 2019で打ち出したコンセプト。内容はディープラーニングに限定したものではない。従来のアナリストやデータサイエンティストに限らず、プログラマーや事業部門における人々が、さまざまな分析・予測を行うようになってきていることを踏まえ、こうした作業をよりインテリジェントな機能で助けること、そしてDb2以外のデータソースの取り込みを実現し、分析におけるさまざまなデータソースの統合的な活用を支援することを目的としているという。

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