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「KubernetesとOpenStackは、クラウドネイティブに向けた旅を支える」、7月の国内イベントを前に最新情報を紹介「OpenStack Days Tokyo 2019」「Cloud Native Days Tokyo 2019」

「OpenStack Days Tokyo 2019」「Cloud Native Days Tokyo 2019」(以下、「OSDT/CNDT 2019」と略記)が、2019年7月22〜23日に開催される。実行委員会の青山真也氏、水野伸太郎氏、草間一人氏が、それぞれKubernetesおよびOpenStack関連の最新情報と、イベントの見どころを語った。

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 「OpenStack Days Tokyo 2019」「Cloud Native Days Tokyo 2019」(以下、「OSDT/CNDT 2019」と略記)が、2019年7月22〜23日に開催される。実行委員会の青山真也氏、水野伸太郎氏、草間一人氏が、それぞれKubernetesおよびOpenStack関連の最新情報と、イベントの見どころを語った。

 「OSDT/CNDT 2019」は、「OpenStack Days Tokyo」「Cloud Native Days Tokyo」と、「Japan Container Days」が統合して生まれたイベント。聴講は有料。本記事の末尾には、割引コードを掲載する。

5周年のKubernetesは、本番環境に適する成熟度に達した

 2019年5月21〜23日にスペイン・バルセロナで開催された「KubeCon+CloudNativeCon Europe 2019」について報告したサイバーエージェントの青山氏は、5周年を迎えたKubernetesが、本番環境での利用に適する成熟度に達したと話した。Custom Resource Definitionについてはβ段階で、今後は拡張に関する部分の安定化が進む。今後のKubernetes開発では、特定分野に関する議論を行う「Special Interest Group(SIG)」や、機能などに関する自由な提案ができる「Kubernetes Enhancement Proposals(KEP)」の果たす役割が高まりそうだと話した。

 青山氏は、同イベントにおける注目ポイントとして、「コンテナランタイムCRI-Oの普及」「ステートフルなアプリケーションの広がりを反映する、RookやOpenEBSなどのプロジェクトの進展」「Service Mesh Interface(SMI)など、標準化の進行」「OpenTracingとOpenCensusの統合によるOpenTelemetryの登場」「Cluster APIに関する動きの本格化」を挙げた。

 青山氏はKubernetesおよび関連プロジェクトの動きに関して、個人的には「一度作ったものを、考え直して整える段階になった」という印象を強くしたという。

OpenStackはOpen Infrastructureへ

 NTTの水野伸太郎氏は、OpenStack Foundation(OSF)のイベントが「OpenStack Summit」から「Open Infrastructure Summit」へ改名したことに象徴されるように、OSFはOpenStack以外のプロジェクトや取り組みを含めた活動を通じ、クラウドネイティブな時代に向けたオープンなインフラを推進する団体に変容しつつあると話した。

 具体的には、ハイブリッドクラウドでOpenStack、コンテナインフラでKata Container、インフラライフサイクル管理でairship、エッジインフラでStarlingX、CI/CDプラットフォームでZuulを起点とし、他のオープンソース関連団体やプロジェクトとの連携を進めていくという。

 Kubernetesとの関連では、物理サーバをOpenStackのリソースとしてプロビジョニングするために生まれたIronicが、Kubernetesと連携するデモが実施されるなどしている。

OSDT/CNDT 2019、見どころは「クラウド」から「クラウドネイティブ」への変化

 CNDT 2019の実行委員長を務めるPivotalジャパンの草間氏は、「クラウドの時代からクラウドネイティブな時代への変化」が、OSDT/CNDT 2019のテーマだと話した。さまざまな組織におけるクラウドネイティブジャーニーを助けるため、多様な業界/分野における多様なレベルの人々に向け、コンテンツを提供するという。

 基調講演には、「KubeCon+CloudNativeCon North America 2018」で、AirbnbにおけるKubernetesの大規模展開を推進したメラニー・セビュラ(Melanie Cebula)氏や、クラウド上にモバイル基盤を構築している楽天モバイルのアシック・カーン(Ashiq Khan)氏、規制の厳しい金融業界で、決済システムの内製化を進めてきたSBペイメントの鈴木順也氏などが登場。

 また、ブレイクアウトセッションでは、Kuberentesでのマイクロサービス運用についてメルペイの高木潤一郎氏、Kubernetesのオペレーション自動化についてゼットラボの五十嵐綾氏、Dockerの進化についてNTTの須田瑛大氏などが語るという。また、「Kubernetes Meetup Tokyo」のコアメンバーが、「あなたにKubernetesは必要か」といったトピックで、パネルディスカッションを行うという。

 OSDT実行委員長を務めるAXLBITの長谷川章博氏によると、全般的にOpenStackやKubernetesに関する入門的なコンテンツではなく、具体的なテーマに関するセッションに力を入れているという。

 OSDT/CNDT 2019の申し込みサイトは下記の通り。

 https://eventregist.com/e/cndt-osdt2019

 6月21日まで早期割引で、通常価格の約半額でチケットを購入できる。また、購入時期に関わらず、プロモーションコード「atmarkit20」を入力すると、読者限定特別割引でさらに20%オフで購入できる。


左より長谷川氏、水野氏、青山氏、草間氏

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