Microsoft Azureのクラウドアナリティクス支援プログラムを発表 MicrosoftとInformatica:コード変換サービス、ハンズオンなどを提供
MicrosoftとInformaticaは、企業が「Microsoft Azure」を使ったクラウドアナリティクスの取り組みを容易に開始できるようにする共同プログラムを発表した。
MicrosoftとInformaticaは2019年8月6日(米国時間)、企業が「Microsoft Azure」(以下、Azure)を使ったクラウドアナリティクスの取り組みを容易に開始できるようにするプログラムを共同で発表した。両社は、「業界で最も包括的かつ魅力的なプログラムだ」としている。
MicrosoftとInformaticaは、Azureを使ったこのプログラムを利用することで、企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速できると述べている。両社の共同プログラムを利用して分析システムのモダナイゼーション(近代化)を実施してAI(人工知能)や機械学習といった新技術のビジネスへの統合を進められるという。さらに両社は、分析ワークロードをクラウドに移行しなければ、保有データを最大限に活用するのは困難になると注意を促している。
共同プログラムを提供することでクラウド移行を後押し
共同プログラムを打ち出した理由についてMicrosoftとInformaticaは「これまで分析システムが最適なパフォーマンスを発揮するように、企業の貴重な時間、スキル、人員を投入してきた。これらのシステムには、機密性の高い、価値あるデータが含まれているためだ。それだけに企業がこうしたシステムのクラウドへの移行をリスキーで厄介と考えるのは無理もない」と述べ、こうした企業を新プログラムでサポートしたいと説明している。
Azureを使ったクラウドアナリティクスの価値証明を支援するMicrosoftとInformaticaの共同プログラムには、以下の3つの特徴がある。
無料で実施できる自社の評価
企業は自社のデータ資産の現状を容易に理解し、どのデータが現在のデータウェアハウスに接続されているかを判断できる。データを移動させることなく、テーブルをレプリケート(複製)できる。
これにより、企業は自社データを包括的に把握し、既存システムを中断させずにクラウドアナリティクスを実行し、Azureへの移行ができるかどうかを迅速に見極めることができる。
コード変換
オンプレミス分析アプライアンスからクラウドへの移行で重要なのが「クラウドで利用できるように、既存スキーマを変換すること」だ。この変換処理はコストが高くつくことがある。
MicrosoftとInformaticaの共同プログラムでは、企業はクラウドへの完全移行の際に、無料のコード変換サービスを受けられる他、価値証明期間に「Azure SQL Data Warehouse」のサブスクリプションを最大30日間利用できる。
ハンズオンアプローチ
Microsoft Azure部門とInformaticaが人員とリソースを振り向け、分析の専門家がオンサイトで、Azureに移行しようとする企業を支援する。
共同プログラムの所定の条件を満たした企業は、Azure SQL Data Warehouseの専門家のフルサポートを受ける。専門家は初期評価を支援し、価値証明を実行するとともに、移行時にベストプラクティスのガイダンスを提供する。
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