GitHub ActionsがCI/CDをビルトインサポート、具体的にはどうなっているか:「GitHubらしいやり方を考えた」(2/2 ページ)
GitHubは2019年8月8日(米国時間)、開発者ワークフロー自動化ツールの「GitHub Actions」で、CI/CDのサポートを発表した。具体的にはどのように使えるのだろうか。
デモでは、上記のMatrix Buildsを実行するため、画面右に示されたヘルプ/サンプルから該当コードをコピー&ペーストしてworkflowファイルを修正、これをコミットしてプルリクエストを作成した。
(このworkflowファイルではPushをトリガーとしているため、)プルリクエストが作成されると同時に、workflowが起動し、ビルド/テストのプロセスが始まる。
一つ一つのプロセスについて「Details(詳細)」を選択すると、実行ログがリアルタイムで表示される。
GitHub ActionsにおけるCI/CDの、GitHubらしさとは
発表イベントでフリードマン氏は、「CI/CDをGitHubに追加することを決断した際、GitHubらしい方法でやりたいと考えた。これは、開発者が望むようなやり方だということを意味する」と話し、特徴を次のように説明した。
GitHubと完全に統合されている
「Merge BoxからChecks Tab、UI(ユーザーインタフェース)、APIまで、GitHubと同じ動きで使える」
あらゆるGitHubイベントに対応する
「誰かが新しいコードをプッシュしたりプルリクエストを発行したりした時だけでなく、新しいコントリビューター、新しいイシュー、GitHub Package Registry内の依存コードがアップデートされた時など、あらゆるGitHubイベントをトリガーとして、ワークフローを起動したいはずだ」
コミュニティによるワークフローの充実
「GitHub Actionsに関して作ったものは全て共有できる。最終的にはリポジトリ内のコードに過ぎないからだ。公開できるし、フォークも、編集もできる。あるものをベースに構築し、あなた自身のものを作れる」
プラットフォーム、開発言語、クラウドから独立している
「どんな開発言語を使っていても、どんなプラットフォームで開発していても、どんなところにデプロイしようとしていても、GitHub Actionsが使える」
要約すると、GitHub ActionsにおけるCI/CDの特徴は、GitHubのユーザーインタフェースを去ることなく、GitHub Actionsによる他の自動化と同様な使い勝手で利用できることにある。また、ユーザーやベンダーが他と共有するActionやworkflowが増えるほど、開発者が自身でworkflowを構築する必要がなくなり、これらを最低限の修正の上で利用すればいいだけになる。
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