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【 lvremove 】コマンド――論理ボリュームを削除するLinux基本コマンドTips(340)

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、LVMの論理ボリュームを削除する「lvremove」コマンドです。

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 本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、LVMの論理ボリュームを削除する「lvremove」コマンドです。

lvremoveコマンドとは?

 「lvremove」はLVM(Logical Volume Manager)の論理ボリュームを削除するコマンドです。

 Linuxでは当初、HDDなどに直接ファイルシステムを割り当てて管理していましたが、現在では、物理ボリュームをまとめて仮想化されたボリュームグループを作り上げた後、それを論理ボリュームに切り分けて管理する仕組みLVMが取り入れられています。例えば、CentOSでは、デフォルト設定のインストールで論理ボリュームを使用します。

 実際にLVMの仕組みを使うには、まず「pvcreate」コマンド(連載第335回)で物理ボリュームを作成します。その後、「vgcreate」コマンド(連載第336回)を使って、物理ボリューム上にボリュームグループを作り上げます。最後に「lvcreate」コマンド(第337回)を使って、ボリュームグループ上に論理ボリュームを作成します。

 物理ボリュームを直接使うのではなく、論理ボリュームを作り上げて記憶領域を管理することで、LVMでは複数の物理的なディスクを1つにまとめて大容量のファイルシステムを構築したり、ファイルシステムのサイズを後から変更したりする操作が可能になります。



lvremoveコマンドの書式

lvremove [オプション] 論理ボリューム名……

※[ ]は省略可能な引数を示しています。





lvremoveの主なオプション

短いオプション 長いオプション 意味
-A yまたはn --autobackup yまたはn メタデータのバックアップを行うかどうかを指定する(デフォルトは「y」で、バックアップを/etc/lvm/backupに保存する)
-y --yes 全ての問い合わせに対し「y」を入力したものとして実行する
-f --force 処理内容を確認せず、強制的に実行する
-t --test 実行せず、処理内容だけを表示する
-v --verbose 付加情報を表示する


論理ボリュームを削除する

 「lvremove 論理ボリューム名」で論理ボリュームを削除します(画面1)。論理ボリューム名の指定では「/dev/ボリュームグループ名/論理ボリューム名」のようにします。論理ボリューム名は同時に複数指定できます。

 実行すると確認メッセージを表示します。「y」を入力したものとして実行したい場合は「-y」(--yes)オプションを指定します。

 lvremoveコマンドの実行にはroot権限が必要です。「sudo」コマンド(連載第68回)などを利用してください。

コマンド実行例

lvremove 論理ボリューム名

(指定した論理ボリュームを削除する)

lvremove /dev/datagroup/data

(/dev/datagroup/dataを削除する)(画面1

lvremove -y /dev/datagroup/data

(確認メッセージに「y」を入力したものとして削除を実行する)


画面1
画面1 論理ボリュームを削除したところ 論理ボリュームの後、ボリュームグループと物理ボリュームも削除している


ボリュームグループを指定して論理ボリュームを削除する

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