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【 eject 】コマンド――CDやDVDメディアをイジェクトする:Linux基本コマンドTips(359)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、CDやDVDなどのリムーバブルメディアをイジェクトする「eject」コマンドです。
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、CDやDVDなどのリムーバブルメディアを取り出せるようにイジェクトする「eject」コマンドです。
ejectコマンドとは?
「eject」はCDやDVD、Blu-ray、テープなどのリムーバブルメディアをイジェクトするコマンドです。マウント中のメディアに対しては、ejectコマンドがアンマウント処理を施した後にイジェクトします。
コマンドの書式
eject [オプション] デバイス名またはマウントポイント
※[ ]は省略可能な引数を示しています。
ejectの主なオプション
短いオプション | 長いオプション | 意味 |
---|---|---|
-d | --default | デフォルトのデバイス名(cdromなど)を表示する |
-X | --listspeed | CD-ROMドライブで使用できる速度を一覧表示する |
-x 速度 | --cdspeed 速度 | ドライブの最大速度を設定する(-Xで取得した速度を用いる) |
-i onまたはoff | --manualeject onまたはoff | ドライブにある取り出しボタンによるイジェクトを有効(on、1)または無効(off、0)にする |
-a onまたはoff | --auto モード | 自動イジェクトモードを有効(on、1)または無効(off、0)にする |
-t | --trayclose | ドライブのトレイを閉じる |
-T | --traytoggle | ドライブのトレイが開いていたら閉じる(閉じていたら開く) |
-r | --cdrom | CD-ROM(DVDやBlu-rayを含む)をイジェクトする |
-q | --tape | テープデバイスをイジェクトする |
-s | --scsi | SCSIデバイスをイジェクトする |
-F | --force | デバイスの種類を問わずイジェクトする |
-m | --no-unmount | マウント中のデバイスでもアンマウントしない |
-M | --no-partitions-unmount | 指定したデバイス上の他のパーティションをアンマウントしない |
-p | --proc | /proc/mountsを使用する(通常は/etc/mtabを使用) |
-n | --noop | 実際には動作せず、デバイスの表示だけ行う |
-v | --verbose | 詳細な情報を表示しながら実行する |
リムーバブルメディアをイジェクトする
「eject」でリムーバブルメディアをイジェクトします。マウントしている場合は、アンマウントしてからイジェクトします。また、デバイスが対応している場合はトレイを開きます。開いているトレイは「eject -T」で閉じます(※1)。
※1 「-T」はトグルオプション。トレイを開いていたら閉じる、閉じていたら開くという動作を行う。
コマンド実行例
eject
(リムーバブルメディアをイジェクトする)
eject -T
(トレイを開いていたら閉じる、閉じていたら開く)
eject -v
(情報を表示しながら実行する)
画面1のようにejectコマンドは実行結果を表示しません。実行内容を確認したい場合は「-v」オプションを使用します。
rootがマウントしたリムーバブルメディアをイジェクトする
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