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AWS、「AWS Outposts」を正式リリース、日本でも注文可能AWS re:Invent 2019

Amazon Web Services(AWS)は2019年12月3日(米国時間)、米ラスベガスで開催中の「AWS re:Invent 2019」で、AWSの一部サービスを顧客拠点で動かす「AWS Outposts」の受注を開始したと発表した。日本からもオーダー可能になっている。

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 Amazon Web Services(AWS)は2019年12月3日(米国時間)、米ラスベガスで開催中の「AWS re:Invent 2019」で、AWSの一部サービスを顧客拠点で動かす「AWS Outposts」の受注を開始したと発表した。日本からもオーダー可能になっている。VMware Cloud on AWS版は、2020年にリリース予定という。

 日本では、大企業の工場などで、遅延の観点からローカルな処理をクラウド上の処理と併用したい、クラウドを見据えて世界中に展開している工場のITインフラを標準化したいといったニーズが見えているという。スマートシティなどのエッジソリューションとしても、使われるようになる可能性が高いという。


VMware Cloud on AWS版は2020年にrリリース予定

 OutpostsはAWSが2018年のre:Inventで発表したサービス。AWSコンソールから注文すると、AWSからサーバやネットワーク機器、UPSが納められたラック一式が送付される。これをAWSのスタッフが現地で設定する。日本でも、設置・設定作業をAWS所属のスタッフが行うという。

 顧客に設置されたOutpostsは、親リージョン(日本の場合は東京リージョン)におけるVPCのサブネットという位置付けになる。顧客側は自身のプライベートIPアドレスプールから、/26のCIDRブロックをこのラックに割り当てる。顧客先のOutpostsは、BGPで親リージョンとレイヤー3接続を行う。


1ラックが最小単位

 設置が終わると、その後のOutpostsはAWS側のコンソールで運用管理を行うようになる。AWS Outpostsで現在使えるサービスには、Amazon EC2、Amazon EBS、Amazon VPC、Amazon VPC、Amazon ECS、Amazon EKS、Amazon EMRがある。Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon RDS for MySQLはプレビュー段階にある。Outpostsでは、これらを顧客が管理することなく、パブリッククラウドと同じように使える。

 設置にはいくつかの注意点がある。送付されるラックが24インチであること、親リージョンとの通信では、ほぼ全ての場合Direct Connectが必要になることなどだ。

 Outpostsには「開発・テスト用」「汎用」「演算最適化」「ストレージ最適化」といった複数の構成がある。価格は3年間の利用料金として設定されている。一括払い、残金ローンに似た部分払い、月額料金があり、例えば日本で開発・テスト用構成を導入する場合、一括払いでは約56万ドル(6200万円相当)になる。

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