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エックスサーバー株式会社が法人向けレンタルサーバー事業で進めるビジネスパートナープログラムとはWebサイトをどう構築するか

レンタルサーバーの世界でよく知られているエックスサーバー株式会社が、中堅・中小企業や商店、ベンチャー企業などを対象とする法人向けレンタルサーバーサービス「エックスサーバービジネス」を含めた、ビジネスパートナープログラムを公開している。どのようなプログラムなのか。

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 エックスサーバー株式会社は、レンタルサーバーの世界でよく知られている存在だ。個人としてWebサイトを運用する人々の間に口コミで評判が広がり、現在では170万以上のサイトが同社のレンタルサーバーサービス「エックスサーバー」で稼働している。

 そのエックスサーバー株式会社が2018年から公開しているのが、中堅・中小企業や商店、ベンチャー企業などを対象とした法人向けレンタルサーバーサービス「エックスサーバービジネス」でのビジネスパートナープログラムだ。

 このプログラムは、紹介した企業が「エックスサーバービジネス」を利用する間、パートナーはその顧客が対象サービスに支払った料金の2割を継続的に得ることができる。また同プログラムでは、本人確認ができる限り、パートナーの業種を問わない。仕事上付き合いのある中堅・中小企業やベンチャー企業に同サービスを紹介したシステムインテグレーターや個人事業主まで対象になるという。こんなうまい話に裏はないのか、エックスサーバー株式会社の取締役で最高技術責任者(CTO)の辰巳準之介氏に聞いてみた。

「エックスサーバー」が国内シェアナンバーワンの理由

 エックスサーバー株式会社は大阪に本社を置く企業で、国内レンタルサーバー市場におけるシェアはナンバーワン*だという。

2019年12月13日時点のHostadvice.com調べ

 月額900円(税別)からの「エックスサーバー」は、個人向けレンタルサーバーとしては安いわけではない。しかし、コストパフォーマンスよりも「実際にユーザーにとって価値のあるサービス/機能を、どこよりも早く、継続的に提供してきた」(辰巳氏)ことが評価につながっているのだという。

 例えばレンタルサーバーへのドメイン追加は、有料のオプションとして提供するのが一般的だった。だが同社の場合、顧客のニーズを捉えて黎明(れいめい)期に「マルチドメイン無制限」という機能を提供するようにした。またサーバーの容量は2GBで提供していたが、ユーザーが必要とする容量が増えてくるとこれに対応。現在は200GBのサーバーを提供している。

 「当社調べでは、国内レンタルサーバーで初めてCMS(Movable Type Open Source)の自動インストール機能を提供し、他社が追随してきたという実績もあります」(辰巳氏)

 また最近では、Webサイトの応答速度などパフォーマンスやSSL対応がSEO的にも重要になってきている点を踏まえ、キャッシュ機能の「Xアクセラレータ」や「常時SSL」を全プランに標準装備している。

 エックスサーバー株式会社の同サービスは、前述の通り口コミを通じて評判が広まり、現在では170万以上のサイト数に達している。

「レンタルサーバーは過去のもの」か

 この実績を踏まえ、中堅・中小企業や店舗などが、難しいことを考えずにWebサイトを運用できるサービスとして生まれたのが「エックスサーバービジネス」だ。

「エックスサーバービジネス」の特徴
「エックスサーバービジネス」の特徴

 「エックスサーバー」は基本的には個人向けで、趣味のWebサイトなど、分からないことがあれば自分で調べて解決できるユーザーの利用を想定している。しかし、中堅・中小企業や店舗では、専門知識がある人や専任の担当者がいないなど、手をかけられないことが多い。「サーバーの安定稼働、セキュリティ面の強化、設定代行などのサポートをしてもらえるなら、もう少し高くても構わない」というニーズがあることから、「エックスサーバービジネス」が登場したわけだ。価格は、基本プランで税込3762円(B10プラン/36カ月契約の1カ月当たり換算)。以下のようなサービス/機能が利用できる。

  • サーバー移転から各種設定までエックスサーバー株式会社のエンジニアによる無料代行サービス
  • Web、メール、MySQLデータ自動バックアップ
  • マルチドメイン/サブドメイン/無料独自SSL/FTPアカウント/メールアカウント/MySQLが無制限
  • WAF(Webアプリケーションファイアウォール)搭載
  • Web改ざん検知機能を無償提供
  • 電話サポート/24時間メールサポート
  • セコムセキュリティ診断

 これさえ申し込めば、複数のドメインを使ったWebサイトの構築はもちろん、SSLやWAFを利用してWebサイトの安全性を高めることもできる。もしWebサイトの構築や運用に当たって不明な点があれば、電話やメールでサポートを受けることもできる。例えば、個人情報を入力するページがある場合、セキュリティの観点からSSL化を検討する必要があるが、無料独自SSLとサポートサービスを提供する「エックスサーバービジネス」なら、心配する必要はないだろう。

 まとめると、月約3800円でも、ドメインや常時SSLをはじめ、Webサイト構築に必要な機能が一通り使えるようになっているのが大きな特徴だ。

 ところで、読者の中には、「最近『クラウド』『クラウド』って騒がれているし、レンタルサーバーなんて過去のものなんじゃないの?」と疑問をお持ちの方もいるだろう。しかし、ほとんどの中堅・中小規模事業者にとって、最も目的にかなうのは、実はレンタルサーバーだ。

 例えば、大手クラウドベンダーが提供するIaaSを考えてみよう。確かに、インフラ部分の運用はそのベンダーが対応するため、どの機能を活用するか、スケーリングをどうするかといった部分に注力できる。しかし、サーバー上で稼働するミドルウェアは全てユーザーが設定し、運用管理をしなければならない。中堅・中小企業や起業したばかりの企業で、クラウドを用いた開発や運用ができる人材を確保することは難しい。また外注する場合、コストもかかる。

 では、自社でサーバーを持つ場合はどうだろうか。これは、大手クラウドベンダーを利用する以上に高くつく。コスト効率を高めるために中古PCを活用することも考えられるが、それによって保守や安定稼働を実現するための担当者の割り当てやセキュリティ確保にコストがかかってしまう。

 つまり、金銭的コスト、人的コスト、管理コストといった観点から、レンタルサーバーは理にかなった選択といえる。またどの企業も順調なビジネス成長を目指しているだろうが、Webサイトなどのシステムもスモールスタートで順次拡張するというのは面倒だ。「エックスサーバービジネス」の場合は、中堅・中小企業や店舗を紹介する用途で利用する限り、後で性能不足に悩まされることはほとんどないと、辰巳氏は胸を張る。

どのようなパートナープログラムなのか

 この「エックスサーバービジネス」を、他者に紹介することで報酬をもらえるというのが、パートナープログラム。いわゆる、アフィリエイトである。すぐに思い付くのは、以下のようなシーンだ。

  • Web制作会社やシステムインテグレーターが、自社のクライアントにWebサイトを稼働させるサーバーとして紹介する
  • 同業者コミュニティーで、Webサイトを構築しようとしている他の中堅・中小企業や店舗に紹介する
  • 起業をサポートする士業者や事業者がクライアントに紹介する

 辰巳氏は「これを新規事業の一つと捉えて取り組む企業が現れるとうれしい」と話す。というのも、このパートナープログラムは紹介料が一度支払われて終わりではない。紹介した企業/店舗が「エックスサーバービジネス」を利用する限り、新規契約締結あるいは更新の度に、利用金額の20%が紹介者へ支払われる。自社で仕入れて、品質を担保するわけではないため、コストもリスクもない。つまり、かなり割のいいビジネスになり得るのだ。

「エックスサーバービジネス」の料金プラン
「エックスサーバービジネス」の料金プラン

 例えば、紹介先企業が「エックスサーバービジネス B10」の12カ月契約(月額3800円+消費税)を締結した場合、契約者による支払い完了後に9120円の手数料がパートナー(紹介元)へ支払われる。

 「企業利用の場合は解約率が非常に低く、平均契約期間は110カ月(約9年)以上だ。上位プランもあるので、アップセルすれば収益はもっと増えるでしょう」(辰巳氏)

 「エックスサーバー」を紹介するには、まず、「エックスサーバー」のビジネスパートナープログラム紹介ページでパートナー登録をする。そして、簡単な審査後に発行されるコードやURLを、中堅・中小企業や店舗に知らせる形だ。コードの場合は申し込み時に入力する必要があるが、URLならその手間を省くことができる。

 Web制作会社などの場合なら、Webサイトの構築先に「エックスサーバー」を選択し、そのコードを使って申し込みを代行してもいい。

「『エックスサーバー』を、ビジネスにおける常識に」

 中堅・中小企業や店舗のWebサイトは、あるのが当たり前の時代になり、起業するときにWebサイトをどうするかという点にも関心が高まっている。しかし、スタートアップ企業は、そこに大きなコストはかけられない。そんなとき、「エックスサーバービジネス」であれば会社のドメインもメールアドレスもWebサイトも、リーズナブルな価格で利用できるようになる。

 辰巳氏は、「当社の理念は『最高を提供する』だ。本サービスも機能強化や新規機能を通じて、利用者やパートナーにとって最高(のサービス)を提供することを一番大切にしたい。サービス内容で評価いただき利用者やパートナーを増やし、『エックスサーバービジネス』でWebサイトを構築するというのをビジネスの新常識にしていきたい」と意欲を見せている。

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提供:エックスサーバー株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2020年3月26日

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