IT活用の先行企業が持つ「5つの特徴」とは何か アクセンチュアが発表:「IT先行企業は収益成長率が2倍」
アクセンチュアは、調査レポート「Your Legacy or Your Legend? A CEO’s Guide to Getting the Most Out of New Technologies」で、IT活用の「先行企業」は「出遅れ企業」の2倍の収益成長率を上げているとした。
アクセンチュアは2020年2月13日、調査レポート「Your Legacy or Your Legend? A CEO's Guide to Getting the Most Out of New Technologies」を発表した。この調査レポートは日本を含む20カ国の8300社以上を対象に、クラウドやアナリティクス、AI(人工知能)、ブロックチェーン、拡張現実(AR)といった新興技術の活用状況をまとめたものだ。アクセンチュアは、同社が実施した中で最大規模の調査だとしている。
調査レポート「Your Legacy or Your Legend? A CEO's Guide to Getting the Most Out of New Technologies」(出典:アクセンチュア)
アクセンチュアは今回の調査に当たって、「技術の導入状況」「技術の活用度」「組織文化への浸透度」という3つの観点から企業のスコアを算出した。それに基づいて技術投資と導入の意思決定を適切に行い、技術の潜在的価値を最大限に引き出している企業を分類したところ、その割合は10%にすぎなかったとしている。
アクセンチュアはその10%の企業を「先行企業」と定義した。それに対して、企業スコアの下位25%を「出遅れ企業」としている。アクセンチュアによると、先行企業の収益成長率は出遅れ企業の2倍以上に上る。その要因は、新興技術を積極的に導入することで、企業全体での革新を妨げる障壁を取り払っていることだ。
先行企業が持つ5つの特徴
さらにアクセンチュアは、調査結果から先行企業が持つ次の5つの特徴を特定したとしている。それは、「Progress」「Adaptation」「Timing」「Human+Machine Workforce」「Strategy」で、同社では頭文字をとって「PATHS」と呼んでいる。
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