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NTTドコモ、5Gサービスと同時に低遅延ソリューションのためのクラウド基盤を提供開始:当初は11のソリューションを提供
NTTドコモは2020年3月18日、5G通信サービス開始に合わせ、5Gの特性を生かしたサービスやアプリケーションのためのクラウド基盤、「ドコモオープンイノベーションクラウド」を提供開始すると発表した。
NTTドコモは2020年3月18日、5G通信サービス開始に合わせ、5Gの特性を生かしたサービスやアプリケーションのためのクラウド基盤、「ドコモオープンイノベーションクラウド」を提供開始すると発表した。
ドコモオープンイノベーションクラウドは、NTTドコモの移動体通信基地局に近い地点で稼働するマルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)基盤。5G端末に対し、消費者向け、あるいは法人向けに広帯域、低遅延なサービスを提供するためのプラットフォームとして使える。
5Gサービスの開始日である2020年3月25日には、東京拠点をオープン。5月下旬以降、さらに神奈川、大阪、大分の拠点を開設する。仮想マシンインスタンスの価格は、東京拠点で4000円/月(税別)からという。
ドコモオープンイノベーションクラウドは、仮想マシンを提供するだけではない。画像認識APIなど、NTTドコモの提供する機能を活用できる。また、NTTドコモがパートナーと共同開発したソリューションが同クラウド上で提供される。法人は、こうしたソリューションを使うこともできる。
発表時点で、ドコモはオープンイノベーションクラウドを使ったソリューションとして、以下の11種を挙げている。
- 製造機器一括分析ソリューション FAAP(IoTを活用した故障予知や画像検品などによる生産性向上ソリューション)
- 遠隔作業支援ソリューション AceReal for docomo(5GとARスマートグラスを組み合わせ、作業現場をオフィスからリモート支援)
- 遠隔共同作業ソリューション Virtual Design Atelier(VRを活用した3Dデザインの共有や共同制作を遠隔拠点間で実現)
- 顔認証入退管理ソリューション EasyPass powered by SAFR(5GとAIによる高速、高精度な顔認証技術を活用したゲート入退管理を実現)
- 点群データ活用ソリューション Field Simulator(現場のスキャンで得た点群データによる3Dモデルを活用することで、設備の配置・搬入出ルートの検討など、多様なシミュレーションを現地に行かずに実現)
- 超低遅延ライブ中継機 Smart-telecaster Zao-SH(軽量エンコーダーデバイスからドコモオープンイノベーションクラウドを通じた映像中継で、低遅延なライブ中継を実現)
- ストリームウェイズ(誰でも容易に安定した映像伝送ができ、スポーツやイベントの中継が可能)
- 4Kライブ映像伝送ソリューション(帯域推定技術と帯域追従性能により、スムーズな映像伝送・配信が可能)
- 安全見守りくん(スマートフォンなどの情報を活用し、現場作業者の安全管理を支援)
- ARを用いた遠隔コミュニケーションシステム(ARで再現された4K高精細CG映像を用い、遠隔授業や観光案内を実現)
- Free View Point Tube(WebやXRデバイス上で、人の動きを自由視点で視聴可能なストリーミングソリューション)
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