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企業に根付く「サイバーセキュリティを阻害する4つの神話」 Gartnerが対策を解説:過剰な取り組みは逆効果?
Gartnerは、企業がサイバーセキュリティを推進しても、価値を十分に発揮できず、セキュリティプログラムの効果を低減させている原因として、4つの神話を取り上げて対策を解説した。
ガートナーは2023年6月5日(米国時間)、企業がサイバーセキュリティを推進しても、価値を十分に発揮できず、セキュリティプログラムの効果を低減させている原因として、4つの神話を取り上げ、CISO(最高情報セキュリティ責任者)が神話に対してどのようなアプローチを取るべきか解説した。
ガートナーのヘンリケ・テイシェイラ氏は「多くのCISOは疲弊しており、自身のストレスやワークライフバランスをほとんどコントロールできていない。サイバーセキュリティリーダーとそのチームは最大限の努力をしているが、最大限の影響を与えることができていない」と述べている。
神話その1「より多くのデータは、より良い保護につながる」
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