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T3 Stackの要、tRPCとは? tRPC、Zod、TanStack Queryについて解説フルスタックフレームワーク、T3 Stack入門(2)(1/3 ページ)

フロントエンドエンジニアに向けて、Webアプリケーション開発のためのフルスタックフレームワークT3 Stackを解説する本連載。第2回はT3 Stackの要となる要素であるtRPCと、tRPCに含まれて連動しているZod、TanStack Queryについて解説する。

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はじめに

 NTTテクノクロスの上原がお送りする、開発効率の高いWeb アプリケーション開発のためのフルスタックフレームワーク「T3 Stack」についての連載第2回です。前回は、T3 Stackの概要について説明しました。今回はT3 Stackの要となる要素であるtRPCと、tRPCに含まれて連動しているZod、TanStack Queryについて解説していきます。

tRPCとは

 tRPCの意義と意味については前回の記事を参照していただくとして、簡単に振り返ると、tRPCはTypeScriptをベースとした、SPAクライアントとAPIサーバ間の分散手続き呼び出し(Remote Procedure Call:RPC)機能です。Open APIやREST、GraphQLと幾つかの観点で比較すると以下のようになります。

tRPC REST OpenAPI(Swagger) GraphQL
学習コスト
APIの型安全 × △(ツール併用による)
多言語 ×(TypeScriptのみ)
コード生成 なし なし あり あり

 tRPCでは、TypeScriptをサーバサイドの記述にも共通に使用することを前提とすることで、開発効率を高め、より容易に堅牢(けんろう)なサーバクライアント間通信処理を記述できるようになります。以下、その特徴を見ていきます。

tRPCの特徴

tRPCの特徴を3つ挙げてみます。

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