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PagerDutyの共同創業者が語る、リーンスタートアップが歩んできた道「インシデント対応管理というシンプルなアイデアで始まった」

インシデント管理ツールとして人気のPagerDuty。日本でメルカリ、LINE、NTTドコモ、JCBなど、数々の企業に使われている。そのストーリーはまさにリーンスタートアップを地で行くものだ。共同創業者のアレックス・ソロモン氏に、PagerDutyのこれまでとこれからを語ってもらった。

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 インシデント管理ツールとして人気のPagerDuty。日本でもメルカリ、LINE、NTTドコモ、JCBなど、数々の企業に使われている。そのストーリーはまさにリーンスタートアップを地で行くものだ。共同創業者でプラットフォームのゼネラルマネジャーを務めるアレックス・ソロモン(Alex Solomon)氏に、PagerDutyのこれまでとこれからを語ってもらった。


PagerDuty共同創業者のアレックス・ソロモン氏

 PagerDutyは、実は3番目の起業アイデアだった。大学を卒業してAmazonに入社したソロモン氏は、後に同社の共同創業者となる2人とともに起業を目指した。スタートアップアクセラレーターとして著名なY Combinatorに2つのアイデアを持ち込むものの受け入れられず、次にたどりついたのがインシデント通報の自動化ツールだった。

 ソロモン氏はAmazonでサプライチェーンシステムを運用していた。同社は障害などのインシデントを適切な担当者のページャー(ポケベル)に通知するシステムを持っていた。

 「これは(ITサービス管理ツールの)Remedyを大幅にカスタマイズした社内開発のツールだった。GoogleやFacebookも同じようなツールを独自に作っていた。だから明らかなニーズがあると考え、起業を決断した」(ソロモン氏、以下同)

 最初のターゲット顧客は、障害が評判や売り上げに直結するようなオンラインストアやオンラインサービスを提供する事業者だ。

 こうした企業のための、さまざまな監視ツールが発するアラートを受け止めて、適切なエンジニアリング担当者のポケベルを鳴らす仕組み。これがソロモン氏たちにとっての、リーンスタートアップでいう「MVP(Minimum Viable Product:最低限の中核的な価値を持つプロダクト)」だった。

 このプロダクトを開発する大きなヒントになったのはコミュニケーションサービスのTwillioの登場だ。

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