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初期設定はどうする?――Microsoft Entra IDでの「テナントの作成」から「セキュリティ設定」までの流れを解説今日から始めるMicrosoft Entra ID入門(2)

「Microsoft Entra ID」は、Microsoftのクラウドサービスを利用する際に欠かせないIDおよびアクセス管理サービスです。今回は、初めてMicrosoft Entra IDを利用する方に向けて、基本的な初期設定の流れを解説します。「テナントの作成」から「セキュリティ設定」までの手順を一緒に見ていきましょう。

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連載目次

[手順1]Microsoft Entraテナントを作成する

 「Microsoft Entra ID」(旧称:Azure Active Directory)を利用するには、まずは「テナント」と呼ばれる管理領域を作成する必要があります。テナント(Microsoft Entraテナント)は、組織が自分たちのユーザーやリソースを一元管理するための専用空間のような役割を果たします。

 しかし、実際の運用において、Microsoft Entraテナントを作りたいと思って一から作成するケースは少ないかもしれません。通常、「Microsoft 365」などのMicrosoftのクラウドサービスを契約すると、それに対応するMicrosoft Entraテナントが自動的に作成されるからです。

 同時に「example.onmicrosoft.com」の形式で初期ドメインも設定されます。なお、「example」部分は他のテナントと重複しない、一意のサブドメイン名でなければなりません。

 Microsoft Entraテナント作成後は、「Microsoft Entra管理センター」(https://entra.microsoft.com/)へアクセスしてさまざまな管理作業を行います。

[手順2]カスタムドメインを追加する

 テナントを作成後は、会社名やブランド名に基づいた「カスタムドメイン」を設定すると、より信頼性のあるID管理が可能になります。カスタムドメインとは、「contoso.com」や「company.example.com」のような、“自社独自のドメイン名”を使用することを指します。初期ドメイン(例:example.onmicrosoft.com)もインターネット上で利用可能で、メールなどのサービスに使えますが、多くの企業では初期ドメインからカスタムドメインへ切り替える場合が多いです。

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