ニュース
対象はWindows Server 2025、2022、2019、2016 リモートでのコード実行が可能な脆弱性を修正した更新プログラムをMicrosoftが配布:2025年4月の月例セキュリティ更新
Microsoftは2025年4月の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。更新プログラムで修正される脆弱性の中には、攻撃者がSYSTEM特権を獲得できてしまうものも含まれているため、早期に適用する必要がある。
Microsoftは2025年4月8日、月例セキュリティ更新プログラムを公開した。今回のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱(ぜいじゃく)性の中には、既に悪用が確認されているものもある。同社は、できるだけ早く適用することを推奨している。
「Microsoft Office」や「Microsoft Visual Studio」も対象に
2025年4月のセキュリティ更新プログラムの対象は各種OSの他、「Microsoft Office」や「Microsoft Visual Studio」などの製品も含まれる。主な対象は以下の通り。なお、最新情報はセキュリティ更新プログラムガイドで確認できる。
- 「Windows 11」(v24H2/v23H2/v22H2)
- 「Windows 10」(v22H2)
- 「Windows Server 2025」
- 「Windows Server 2022」(23H2)
- 「Windows Server 2019」
- 「Windows Server 2016」
- 「Microsoft Azure」
- Microsoft Office
- Microsoft SharePoint
- Microsoft Dynamics 365
「Windows 11 v24H2」に対するセキュリティ更新プログラムは「KB5055523」。この更新プログラムは、企業向けのセキュリティ機能「Credential Guard」(資格情報保護)を有効にした環境で「Kerberos認証」を使用する際にマシンパスワードの自動更新が失敗する問題を解消する。また、PKINIT(公開鍵基盤認証)の処理中に「Identity Update Manager」の動作が不安定なる現象も修正する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Windows 11、Microsoft Officeなどが対象 早急な適用が必要な更新プログラムをMicrosoftが公開
Microsoftは2025年3月の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。悪用が確認されている脆弱性の修正が含まれており、同社はできるだけ早期に適用することを推奨している。【Windows 11トラブル対策】PCの不具合発生に備えた回復ドライブの作成法と使い方
更新プログラムの適用に失敗するなどして、Windows 11が起動しなくことがある。このような場合に備えて「回復ドライブ」を作成しておくとよい。本Tech TIPSでは、Windows 11で回復ドライブを作成する方法と、回復ドライブを使ってシステムを復元する方法、ならびに注意点について紹介する。「Windows Admin Center 2410」で利用可能なPowerShellコマンドレットを知る[その1]――インストールパラメーター関連コマンドレット
2024年12月に正式リリースとなった「Windows Admin Center 2410」ですが、リリース当初は日本語環境へのインストール時に文字化けを起こしていました。2025年2月末にリリースされたリリースビルドでは、この不具合が解消されています。今回は、Windows Admin Center 2410で利用可能なPowerShellコマンドレットを詳しく見ていきます。