「AlmaLinux 9.2」「AlmaLinux 9.6」のセキュリティ修正を最大7年間延長サポート サイバートラストが提供開始:マイナーバージョンアップデート時の「非互換性」のリスクを低減
サイバートラストはAlmaLinux OSのセキュリティアップデートを最大7年間延長サポートするオプションサービスの提供を開始した。
サイバートラストは2025年10月1日、AlmaLinux OSのセキュリティアップデートを最大7年間提供する「Enterprise Pack for AlmaLinux 9 Extended Security Update オプション」(EPA ESUオプション)の提供を開始した。
AlmaLinuxは、「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)クローンの無償Linux OSだ。2021年3月末に正式版が公開されて以降、AlmaLinux OS Foundationが開発を主導しており、2021年に安定版リリースが終了した「CentOS Linux」の移行先の一つとして注目されている。
マイナーバージョンアップデート時に生じる「非互換性」のリスクを低減
EPA ESUオプションでは、「AlmaLinux 9.2」と「AlmaLinux 9.6」の構成(OSのマイナーバージョンとOSS〈オープンソースソフトウェア〉のバージョン)を最大7年間維持したまま、重大な脆弱(ぜいじゃく)性のみを修正するセキュリティパッチを、サイバートラストが提供するという。
サイバートラストは「Linux OSのバージョンを更新する場合、システム全体の入れ替えや移行などの大規模な作業が必要になる上、マイナーバージョンのアップデートにおいても、不具合の修正や新機能の追加などが含まれることがあり、従来のシステムが動作しない非互換性のリスクが生じる」とした上で、「EPA ESUオプションにより、変更を加えることが困難なミッションクリティカルなシステムや産業用PC、アプライアンス機器において、構成するソフトウェアのバージョンを維持したままセキュリティパッチの適用を可能にし、システムや機器のライフサイクルに合わせて、長期間セキュアに安定した運用を支援できる」と述べている。
EPA ESUオプションの価格は、1台当たり年額4万8000円(税別)。同オプションサービスを利用するには、「Enterprise Pack for AlmaLinux」の購入が必要だ。
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