ハイパーコンバージドインフラ(HCI)の導入が加速し、現在多くの企業で好評を得ている。だがデジタルトランスフォーメーションのトレンドを背景にビジネスがソフトウェアの戦いに変容している今、“既存の課題”を解決するだけでよいのだろうか?
コスト削減、運用管理負荷低減という根強いニーズを直接的な背景に、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)の企業導入が急速に進んでいる。本特集では、そうしたトレンドを俯瞰するとともに、HCIによって今、企業が目指すべき方向性をあらためて考える。
IT活用の在り方がビジネスの成果に直結する現在、ITインフラの運用管理にも一層のスピードと柔軟性が求められている。これに伴い運用管理者には「求められたリソースを迅速に配備する」など「サービスブローカー」としての役割が求められているが、いまだ仮想環境の運用管理などに手を焼いている企業が多いのが現実だ。ではサービスブローカーへの変革を実現できる最も効率的な方法とは何か? 統合インフラに幅広いラインアップを持つDell EMCへのインタビューに、その1つの回答を探る。
「ハイパーコンバージドインフラ(HCI)」の利用が広がりつつあります。過去1、2年で製品は大きく進化してきました。この進化を踏まえ、HCIとは何かをあらためて分かりやすく解説します。
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)が、今後の企業データセンターにおけるITインフラの調達において、大きな役割を果たすようになると予測する調査会社は多い。こうした予測が生まれる背景には、エンタープライズITにおける最大のトレンドとの関係がある。
ストレージI/O技術は、NVMeの普及およびNVDIMMの進化で、大きな変化を迎えつつある。これはハイパーコンバージドインフラ(HCI)およびソフトウェアストレージにどのような影響を与えようとしているのだろうか。
ヴイエムウェアは結局ハイパーコンバージドインフラ(HCI)で何をやりたいのか。なぜ「Cloud Foundation」というもう1つのHCIが必要なのか。VMworld 2016での取材を通じて、これを明らかにする。
米ヴイエムウェアは2014年以降、ハイパーコンバージドインフラへの取り組みを強化してきた。だが、「EVO:RAIL」プログラムは、事実上終了している。今後はどうなっていくのだろうか。
ニュータニックスは、ハイパーコンバージドインフラを舞台として、ヴイエムウェアの競合になろうとしている。将来は、Amazon Web Servicesへの挑戦も考えている。今回は、同社が現在何を提供し、今後何をやろうとしているのか、ヴイエムウェアにどう対抗しようとしているのかを具体的に紹介する。
ハイパーコンバージドインフラ専業のスタートアップ企業である米ニュータニックスは、ようやくこの分野が注目されるようになったにもかかわらず、「ハイパーコンバージドの次に進もうとしている」という。同社チーフアーキテクトへの取材で、何をやろうとしているのかを探った。
ノークリサーチは、中堅・中小企業のハイパーコンバージドインフラ導入意向に関する調査を実施。計画・検討する企業は2割強〜3割強。現時点では判断できないと回答した企業は5割強に上り、今後は認知/啓もうが優先事項という。
ハイパーコンバージドインフラを解説する連載の第1回として、この種の製品が結局のところ何を目指しているのか、どこに価値があるのかを解説する。