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@IT > Master of IP Network > Mobile Connection > 第1回 読者調査結果発表 Mobile Connection |
Mobile Connection Mobile Connectionフォーラムでは、先頃第1回目の読者調査を実施した。本稿ではフォーラム読者の利用機器やモバイルシステム開発意向など、その主な結果を紹介しよう。 ■携帯電話・PHS利用状況: iモード中心の動き続くまず読者の携帯電話利用状況から見ていこう。開発者が多い読者特性を考慮して、「ユーザーとして利用している機器」と同時に「システム/プログラム開発対象として興味がある機器」についても尋ねている(図1)。 利用率の結果を見ると、予想通りNTTドコモの「iモード」がライバルを引き離して安定シェアを獲得していることが確認された。電気通信事業者協会による「携帯電話・PHS契約数データ」と比べるとPHS利用率の高さが目立つが、モバイル通信にPHSを活用するアクティブな読者が多いためと思われる。開発興味度の面では、ここでも「iモード」が大きな支持を得ている一方、J-フォン/auのMIDP陣営も現在の利用率を上回るポイントを獲得している。
■PDA利用状況: リードするPalm陣営。焦点はソリューション市場へ続いてPDAの状況を見てみよう(図2)。利用率をプラットフォーム別で見ると、「Palm Handheld(パームコンピューティング)」「Clie(ソニー)」などのPalm OS勢が一歩リードしているが、飛び抜けた高シェア製品はなく、いまだ市場は固まっていない様子だ。開発興味度ではPalm陣営の盟主「Palm Handheld」がトップとなった一方、「iPAQ(コンパック)」のポイントの高さにも注目したい。“ギネス認定のPDA最強スペック”を得て、Windows CEを使ったシステム開発にも現実味が出てきたのだろうか。2001年7月に入って、NEC/東芝からも iPAQ と同じ Strong ARM/206MHzを採用したPocketPC機の発表が相次いでおり、「ソリューションビジネスのキーコンポーネント」の座をめぐった市場競争の激化が予想される。
■ モバイル機器用途:個人用途はメール中心、ソリューション開発には拡張性がカギ?次にモバイル機器の用途(通話を除く)について、上記同様「ユーザーとして利用している用途」「システム/プログラム開発対象として興味がある用途」の両側面から尋ねた結果を見てみよう(図3)。 個人ユーザーとしての用途は「電子メール」が突出しており、「PIM(スケジュールや住所録などの個人情報管理)」「Webサイトのコンテンツ閲覧」がそれに続いている。個人対象の製品であれば、やはり携帯メーラーとしての使い勝手がその評価を決定するといえるだろう。それに比べて開発興味用途は多岐にわたっているが、「GPS(位置情報)と連動したエリア情報や物流管理」「バーコードリーダーと連動した商品/在庫管理」など、モバイル端末+αの機能拡張によるソリューション開発が上位に来ている点が注目される。モバイルならではの機動性を活かすためにも、ソリューション端末にはこうした拡張性の高さが求められそうだ。
■読者のモバイル関連興味内容最後にモバイル関連の様々な話題の中で、読者の興味が今どこにあるのかを紹介しよう(図4)。9つの選択肢を提示したところ、「各種モバイル機器からのアクセスに対応するWebシステム構築法」「iアプリなどモバイル端末用プログラムの開発」の2点を挙げる人が多く、サーバサイド/端末サイドの双方で開発意向が高まっているようだ。 また「データベースとモバイル端末を連携させるミドルウェア」「モバイル端末によるリモートアクセスとセキュリティ」といった、システム構築の実務情報に興味を持つ読者も多い。Mobile Connectionでは、今後ともこうした声にお応えする記事を掲載していく予定である。ぜひご期待いただきたい。
■調査概要
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