「発注から投薬まで」病院医薬品トレーサビリティ実証実験に成功、日本IBM
2006/4/11
日本IBMは、国立病院機構京都医療センター、京都高度情報化推進協議会、Auto-ID ラボ・ジャパンと共同で、製薬会社における医薬品の出荷から、病院での投薬にいたるまでの流れを電子タグを利用して追跡する仕組みを構築し、その実証実験に成功したと発表した。
システムは電子タグで医薬品の属性情報(商品情報・ロット番号・有効期限など)を識別することにより、医薬品の発注から製薬会社における出荷、病院での入荷、病院内での使用にいたるまでの医薬品の流れ全体を追跡できるもの。実証実験は、3月6日から2週間にわたって三菱ウェルファーマの薬剤(約60個)に電子タグを取り付けて行われた。
この取り組みは、総務省が2004年度から実施している「電子タグの高度利活用技術に関する研究開発」の一部で、2005年には病院内における追跡の技術基盤構築に成功していた。
今回の仕組みでは、薬品名、有効期限、ロット番号などから医薬品を検索できる技術も開発し、投薬の中止や薬剤の回収などが必要な場合に迅速な対応が可能となり、被害を最小限にとどめることできるようになっている。
日本IBMは、今後も関係医療機関や業界団体と連携しながら、電子カルテとの連携などを含む医療・医薬品トレーサビリティの実用化に向けて取り組みを推進するとしている。
[関連リンク]
日本IBMの発表資料
国立病院機構 京都医療センター
京都高度情報化推進協議会
Auto-ID ラボ・ジャパン
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