東洋紡、新調達システムで調達費用3年間累計150億円削減を目指す

2006/11/7

 日本オラクルは11月6日、東洋紡績が同社の「Oracle E-Business Suite」購買調達管理機能を採用して、「新調達システム」を構築したと発表した。同システムは2006年10月より稼働を開始している。

 東洋紡では、2005年に発表された新経営方針「技術ストック経営」に合わせて、全社最適・最善の戦略的購買体制を検討、複数システムに分散していた購買情報の一元管理、業務プロセスの統合を実現する新システムの構築を決定した。

 新システムは「Oralcle E-Business Suite」の購買管理機能「Oracle Purchasing」、調達管理機能「Oracle iProcurement」、仕入れ管理機能「Oracle Sourcing」など7機能を採用。調達データベースを一元化することにより、調達業務の徹底的な省力化および調達業務を企画型購買へ転換することを目指す。

 プロジェクトは2005年12月に開始され、2006年4月にカタログ購買および購買分析を構築する第1次フェイズが、2006年10月に電子見積もりおよび仕入先ポータルを構築する第2次フェイズが本番稼働を開始している。

 新調達システムは現在、岩国事業所、犬山工場、本社に展開しており、今後3年間で調達費用累計150億円削減を目指す。2007年1月からの第3次フェイズでは、現3拠点に加えて6拠点へ順次展開していく予定。さらに、関係会社向けプロキュアメントセンターとしての拡充も視野に入れているという。

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日本オラクル
東洋紡績

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