クイック影響分析サービス提供開始
IFRSアウトソーシングに聖域はない、アクセンチュア
2009/07/21
PR
「アウトソーシングに聖域はないと考える企業が増えている。きっかけはIFRSだ」。IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)の業務への影響を約4週間で分析する新サービスを発表したアクセンチュアは、IFRSによって企業の「ビジネスプロセスアウトソーシング」(BPO)が増えると期待している。同社のIFRSチーム アウトソーシング本部 パートナーの田村貴志氏は上記のように述べるとともに、「グローバルに事業展開している日本企業をまずはターゲットにしたい」と話した。
アクセンチュアは企業が目指すIFRS対応のレベル別に“松竹梅”の3つのソリューションを用意し、提案を始めた。ITシステムの改修だけでなく、業務プロセスの改善やBPOも提案するのが同社の特徴。特にBPOについては同社が世界各地で展開するアウトソーシング拠点を生かすことで、高品質なサービスを提供できるとしている。
財務・経理の業務プロセスをアウトソーシングすることで企業はIFRS対応で必要になる業務の標準化や人材獲得、スキル習得などの対応コストを下げることができると田村氏は訴える。同社は欧州などでIFRS対応のBPOをすでに請け負っていて、そのノウハウを日本企業に生かすこともできるという。「BPOは単なる現状業務の受託ではなく、BPRを推進する」(田村氏)。独自の業務プロセスにこだわるとされる日本企業の財務・経理部門でもIFRS対応をきっかけにアウトソーシングが増えると田村氏は考える。「昨年秋からの景気後退でアウトソーシングを考える企業が増え、さらにIFRS対応でその真剣度が増してきている」。
アクセンチュアが訴えたいのはBPO利用による財務・経理プロセスのレベルアップだ。財務諸表だけでなく、業務プロセスの効率性など企業価値の比較可能性が世界レベルで高まるといわれるIFRSによって「日本企業にはもう1段階のグローバリゼーションがやってくる」と田村氏は話す。グローバル企業といわれる日本企業でも「財務・経理のオペレーションは世界各地でバラバラの企業が多い」といい、「本社の経理部長でも日本国内の単体でしか見ていなくて、各国の状況は連結にならないと分からないケースが多い」という。「IFRSはそれを変えるきっかけになる」と田村氏は訴える。