IFRS開発支援のため
財務会計基準機構の法人年会費が値上げへ
2009/11/02
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日本の会計基準を設定している企業会計基準委員会(ASBJ)の母体である財務会計基準機構(FASF)は11月2日、「国際財務報告基準(IFRS)の開発に資金面で貢献するため」として来年度からの法人会費を値上げすると公表した。
法人会費の改定は2009年5月の理事会で決定済みという。適用は2010年4月からとなる。これまで法人年会費は1口20万円だったが、2010年4月以降は1口30万円となる。1口5万円の個人年会費は改定しない。FASFは法人会費改定の理由について、IFRSを開発するIASB(国際会計基準審議会)の運営母体であるIASCF(国際会計基準委員会財団)に対して、2010年4月以降に資金拠出を行うための財源にすると説明している。
資金拠出によってIASB、IASCFの活動を支援するとともに、IFRS開発に関する日本のプレゼンスを高めるとしている。IASCFに対する資金協力は従来、「一部の企業ならびに監査法人からの寄付により賄(まかな)われており、安定性を欠く状況」(FASF)にあったという。
FASFはまた、内閣府公益認定等委員会の認定を受け、11月2日付で従来の財団法人から公益財団法人に移行したと発表した。新しい財団名は「公益財団法人 財務会計基準機構」。
企業はFASFの法人会員になることで、会計基準の最新情報をWebサイトから得られるほか、企業会計基準の整備や情報開示などに積極的な企業であることをアピールできる会員マークを開示資料に記載できる。FASFの法人会員は11月2日現在で3199法人。
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