エス・エス・ジェイが12月に出荷開始
「新たな日本版ERPを」、SuperStream新製品が登場
2009/11/09
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エス・エス・ジェイは11月9日、年商50億〜1000億円以上の企業をターゲットにしたERPパッケージの新製品「SuperStream-NX」を12月1日に出荷開始すると発表した。さまざまな提供形態を用意し、どのような企業のニーズにも対応できるようにしたのが特長だ。価格は1ユーザー当たり100万円(税別)から。5ユーザーから利用できる。
エス・エス・ジェイはこれまで年商100億〜1000億円規模の企業を対象にした「SuperStream-CORE」と年商100億円以下の企業がターゲットの「SuperStream-uno」の2つのERPを主に提供してきた。これまでの採用企業数は5400社以上。新たに提供するNXはマイクロソフトが開発した「Silverlight」と呼ぶ技術を採用し、Webブラウザでの操作性や表現力を高めた。また、SOAと呼ぶ技術連携の構造をベースにしているため、既存の社内システムや他社システムと柔軟かつリアルタイムに連携できるという。
従来のCORE、unoは完成型のパッケージだが、NXはこれらの技術の採用で、ユーザーの環境に合わせてさまざまな使い方ができる。例えば、NXのエンジン部分だけを取り出して既存の社内システムと組み合わせて利用したり、ネットワーク経由で機能を利用するSaaS対応などが可能という。エス・エス・ジェイのパートナーはNXをSaaSで利用することを計画している。
NXは会計と人事・給与の機能を持つ。会計では一般会計(財務会計)のほか管理会計や支払管理、債権管理、経費精算管理に対応する。これらの機能は12月に提供開始する。人事の基本機能や申請機能、スキル管理、給与管理などは今後3年以内にリリース予定。グループ経営管理や固定資産管理、プロジェクト管理の機能もオプションとして今後3年以内に提供する計画だ。
会計の機能ではトレーシングと呼ぶ機能を搭載した。損益計算書や伝票検索照会画面、予算対比一覧表などからデータをドリルダウンして発生元の入力画面まで戻って調べることができる。SOAで接続されていれば他社のシステムまでさかのぼって詳細を調べることができるという。
エス・エス・ジェイの代表取締役社長 谷本善男氏は「NXを新しい日本版ERPにしたい」と話し、既存製品と合わせて今後3年以内に導入社数を8000社まで伸ばすことを目指すと話した。IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)については「いつから、どのような形で対応できるかはまだ公表していない。来年にはCORE、NXの対応を決める」などと説明した。
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