ワークスアプリケーションズが調査
ITシステムのIFRS対応負荷は内部統制の2.6倍
2009/11/30
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ERPベンダのワークスアプリケーションズは11月30日、同社のIFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)関連のイベントに参加した来場者に対して行ったアンケート結果を公表した。回答者の約8割が、IFRS対応に関して何らかのシステム改修や導入を検討しているという。
イベント来場者の半数以上が売上高500億円以上の企業に所属し、49%は経理・財務部門の担当者。ほかに情報システム部門、経営企画部門の担当者が参加した。多くは現状、ワークスアプリケーションズ製品を使っていないという。来場者のうち、525人がアンケートに答えた。
ITシステムのIFRS対応について、回答者の59.2%は「現行のシステムを改修」と回答。「新システムの導入を検討」は20.3%あり、約8割が何らかのシステム対応を検討していることが分かる。「現行のシステムで対応」との回答は約20%だったという。
また、ITシステムをIFRSに対応させるための期間・コスト・工数負荷と、内部統制対応時の負荷との比較も聞いた。対応期間については内部統制対応と比較して、ITシステムのIFRS対応は「2〜4倍未満かかる」との回答が73.1%と多数を占めた(2〜3倍未満が41.5%、3〜4倍が31.6%)。コストや工数も同様で、「2〜4倍未満かかる」との回答がそれぞれ60%以上だった。期間・コスト・工数負荷を平均すると、IFRS対応は内部統制対応の2.6倍の負荷がかかるという。
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ワークスアプリケーションズでは「現在利用中の会計システムでの対応では困難と考え、改修または新システムの導入が必要と判断する企業が多い傾向」と分析している。
また、IFRS対応への懸念事項では「人材の不足」が最多で、60.6%を占めた。次いで「現行会計システムでの対応」が40.4%で2位に入った。ワークスアプリケーションズは「プロジェクトチームを牽引する人材の確保が各社で大きな課題となっている」と指摘している。そのほかには「子会社の対応能力」「経営層の意識が低い」「監査法人の対応」などが挙がった。
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