製造業をモデルに開示例示す
IFRS連結財務諸表のサンプルを公表、金融庁
2009/12/18
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金融庁は12月18日、IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)に基づく連結財務諸表の開示例を公表した。連結財政状態計算書などのサンプルを掲載していて、これからIFRS財務諸表を作成する企業は参考にできるだろう。
開示例(PDF)は「より適切な開示例を検討していく際の出発点」(金融庁)。「あくまでも例示であり、連結財務諸表の形式及び内容を拘束するものではありません」(同)とも説明している。開示例はIFRSの改定に合わせて更新することを予定しているという。
開示例は91ページに及ぶPDF文書。2010年3月期を対象に初めてIFRSの連結財務諸表を作成する製造業をモデルに、一般的に開示されると考えられる事項を例示しているという。
掲載しているのは連結財政状態計算書、連結包括利益計算書、連結持分変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、それに注記だ。連結包括利益計算は1計算書方式と2計算書形式を併記。連結キャッシュ・フロー計算書についても間接法と直接法の2つを記載している。
PDF文書の大半を占めるのは注記で、事業セグメントや有形固定資産、従業員給付、金融商品、初度適用などについて例を示している。判断の基になるIFRSの会計基準も合わせて例示している。
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