「Oracle E-Business Suite R12」で基幹システム刷新
海を越える会計システム、D&BTSRがシェアードサービス採用
2010/02/01
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日本オラクルは2月1日、企業情報データベース提供会社のダンアンドブラッドストリートTSR(D&BTSR)がオラクルのERPパッケージ「Oracle E-Business Suite R12」(EBS R12)を使って基幹システムを刷新したと発表した。
D&BTSRは世界最大の企業情報サービス企業である米ダンアンドブラッドストリートと、国内最大規模の企業情報データベースを持つ東京商工リサーチの合弁企業。国内では企業の信用調査や企業情報データベースの提供を行っている。
同社はこれまで、人事と経理、受発注、購買の業務別に4つのシステムを使っていた。システムが分かれていることによる非効率の解消や、売上明細データの自動処理、内部統制の強化などを狙ってシステムを刷新することを決めた。米ダンアンドブラッドストリートは業務アプリケーション環境をグローバルで1つに統合することを計画していて、日本で先行導入し、ほかの国にも展開するという。
システムは世界各地の拠点が単一の業務アプリケーションを利用するシェアードサービスを採用した。D&BTSRが利用するEBS R12のシステムは、米国オースティンにある米オラクルのデータセンターに置かれる。D&BTSRの経理部門担当者14人はそのデータセンターにインターネットでアクセスし、販売や売掛金管理、管理、購買などのアプリケーションを使う。オラクルが用意する短期導入テンプレートを使うことで、導入作業開始から6カ月で稼働開始できたという。
D&BTSRが使うシェアードサービスは、米ダンアンドブラッドストリートのほかの各国拠点との間で標準化していて、日本が使う業務アプリケーションを各国拠点でも使用可能にしている。米国で上場している本社のダンアンドブラッドストリートは、シェアードサービスの採用で、IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)適用も見越して、グループ連結会計決算の迅速化などを狙っている。
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