教育サービスも提供
富士通がIFRS支援開始――国内勢の態勢整う
2010/02/02
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富士通は2月2日、企業のIFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)の適用を支援するコンサルティングサービスを開始すると発表した。IFRS適用支援サービスは外資系コンサルティング企業が先行していたが、1月にNTTデータがサービス開始を発表。今回、富士通が発表するなど国内勢の態勢が整ってきた。
富士通は2009年10月にマーケティング本部内に10人規模の「IFRS専任チーム」を設置。IFRS専任チームを司令塔に関連部門や関係会社と協力して、企業を支援する。
提供するのはIFRS適用を支援するコンサルティングサービスと教育サービス。コンサルティングサービスは、企業が現在導入している会計基準とIFRSとの差異の洗い出しや、IFRS適用による経営や会計システム、業務プロセスへの影響の分析を実施する。IFRSを適用する場合のロードマップ作成や企業内でのIFRS適用プロジェクトチームの立ち上げなども手助けする。
コンサルティングサービスは「導入検討段階」「詳細検討段階」「適用段階」の3つのフェイズに分けて提供する。最初の導入検討段階では経理部門や情報システム部門へのインタビューを行ってIFRS適用のインパクトを分析。この結果からIFRS適用までの基本計画を策定して、プロジェクトチームの設立も支援する。コンサルティングサービスは1カ月500万円からで提供する。
教育サービスは、富士通が用意する独自のテキストを使い、講師がオンサイトで実施する。原則主義のIFRSを適用するための基準の読み取り方やシステムへの影響度などを講義する。経営幹部をはじめ、経理部門、営業部門、情報システム部門などを対象とする。
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