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IASB自体の名称は残す

IASB上位組織「IASC財団」が「IFRS財団」に名称変更

2010/02/16

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 IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)を開発している国際会計基準審議会(IASB)の上位組織である国際会計基準委員会財団(IASC財団)の評議員会は2月15日、組織の名称をIASC財団から「IFRS財団」(IFRS Foundation)に変更すると発表した。IASBの名称はそのまま残す。

 名称は広く知られているIFRSとの関係を明確にするために変更する。IASC財団はできるだけ早期にIFRS財団に変更。また、IASC傘下の国際財務報告解釈指針委員会(IFRIC)は「IFRS解釈指針委員会」(IFRS Interpretations Committee)に名称変更、基準諮問会議(SAC)も「IFRS諮問会議」(IFRS Advisory Council)に変える。ただ、IASBの名称は「利害関係者が支持している」として、そのまま残す。

iasc01.jpg IASC財団とIASBの関係。IASC財団の傘下にIASB、IFRIC、SACがある(IASC財団の資料から)

 IASC財団は2009年9月に定款の変更案を公表し、世界各地で意見を募っていた。定款の変更は「公的説明責任の向上」が狙い。金融危機の影響などで会計基準への圧力が強まる中で、IFRSの位置付けを明確にした。変更された定款では、会計基準のコンバージェンスをIFRSの適用を促進、手助けするための戦略として位置付けた。コンバージェンス自体は目標ではない、とも指摘している。新しい定款は3月1日から適用する。

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(IFRSフォーラム 垣内郁栄)

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