金融庁、IFRSに基づく四半期連結財務諸表のサンプル公開

　金融庁は4月14日、IFRS（国際財務報告基準、国際会計基準）を2010年3月期に任意適用し、今後連結財務諸表を作成する企業が参考にできる四半期連結財務諸表のサンプルを公開した。同庁は2009年末にもIFRSベースの連結財務諸表の例示を公開している（参考記事）。

　サンプルは2010年3月期に初めてIFRSベースで四半期連結財務諸表を作成する製造業の企業を想定。IAS34号「中間財務報告」に基づき、通常の連結財務諸表と比べて情報を簡略化した第1四半期の「要約財務諸表」の例を示している。

　例示はPDF文書で26ページあり、「要約四半期連結財政状態計算書」「要約四半期連結包括利益計算書」（1計算書と2計算書）、「要約四半期連結持分変動計算書」「要約四半期連結キャッシュ・フロー計算」の作成例を示す。要約四半期連結キャッシュ・フロー計算については間接法での表示例を示している。

　注記についても記載例を掲載。IAS34号では開示を求められない項目についても例示している。金融庁では開示例について「開示形式及び内容を拘束するものではない」としていて、「個々の企業の実態に応じた開示形式及び内容を検討することが望まれる」と説明している。