日立、韓国事例をテンプレート化しIFRS導入支援を強化

　日立製作所は9月7日、IFRS（国際財務報告基準、国際会計基準）の強制適用が2011年に予定されている韓国の先行事例を活用して、同社が展開する「日立IFRS導入支援ソリューション」を強化したと発表した。新たに10月1日から提供する。日立によると韓国の会計基準は日本の会計基準に近く、「日本企業で本格化するIFRS導入に有効な情報を含んでいる」という。

　日立は、韓国LGグループのITサービス企業であるLG CNSが手掛けたSAPユーザーに対するIFRS導入のノウハウを、提案書や要件定義書などのテンプレートとして活用する。LG CNSはLGグループをはじめ、製造や流通、金融、建設業などの企業に対して業務とITの両面でIFRS導入を支援してきたという。特に製造、流通の企業に対するIFRS導入では、通常のIFRS導入と比較して低コスト、短期間で導入できるノウハウを持つといい、日立もこれらのノウハウを活用して、国内のSAPユーザー企業のIFRS導入を支援する。

　新たに提供する日立IFRS導入支援ソリューションは、日立のほかに、日立とLGエレクトロニクスの合弁会社である韓国のLG Hitachiがコンサルティング、システム構築で協力する。