基準の統一で効率化を図る
HOYAが2011年3月期からIFRS任意適用へ
2011/01/31
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精密機器やコンタクトレンズ、デジタルカメラなどを製造・販売するHOYAは1月31日、2011年3月期決算からIFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)を任意適用すると発表した。同社はIFRSに基づく2010年3月期の連結財務諸表を2010年12月に公表していた(関連記事:貴重なIFRS事例が公開されました)。
同社は2011年3月期についてIFRSで「各種書類を提出する」と説明している。これまでは日本基準、そして2010年3月期については日本基準とIFRSで連結財務諸表を作成していたが、IFRSに一本化することで効率化を図る(HOYAは2011年3月期の決算短信からIFRSに基づく連結財務諸表を公表する。有価証券報告書も同様:1月31日午後6時追記)。
2010年12月に自主的に公表したIFRSの連結財務諸表は、IFRSを初度適用し、監査法人による監査証明も付く内容。2008年4月1日をIFRSへの移行日として設定し、2008年4月1日現在のIFRSの連結財政状態計算書などが含まれていた。2010年3月期にIFRSの初度適用を行ない開示しているため、2011年3月期の有価証券報告書には初度適用の内容を含める必要はないと考えられる。
2011年3月期にIFRSを任意適用するとこれまでに発表したのはHOYAの他、日本電波工業、住友商事(決算短信は米国基準、有価証券報告書からIFRS)。日本板硝子は2012年3月期にIFRSを任意適用すると発表している。そのほか、NECは2012年度にIFRSを適用する方針。
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