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SOAの信頼性を高める富士通の
サービスバスとサービスリポジトリ

 「SOA開発は難しい」「規模が巨大で、どこから手を付けていいか分からない」という問題に対し、富士通は「SOA実現のための3つのパターン」を提唱。SOA化に着手するとき重要な役割を担うミドルウェア層(SOAミドルウェア)を「サービス間連携」「プロセスを起点としたサービス利用」「フロント(画面)におけるサービス利用」の3つに分け、それぞれで適切な解決策を提示できる製品群を用意している。本稿では特にシステムのサービス間連携をサポートする「Interstage Service Integrator」とサービスリポジトリ「CentraSite」を中心に、信頼性が高いSOAシステムの実現方法を解説する。
 
   
 わずか3つのパターンで実現できるSOA

 SOA(Service Oriented Architecture)とは、企業システム全体を最適化し、柔軟性を確保したシステムを構築するための総合的なアーキテクチャである。SOA開発に必要な技術、ミドルウェアについては、これまでもさまざまなメディアで解説されているが、適用範囲がシステム全体にわたるため、「具体的に、まず何を導入して、どのように開発を進めたらいいか分かりにくい」というのが実情だ。

 富士通ではこの課題に対し、前回の記事「SOA環境の現実的な構築、最も必要なのは『ガバナンス』」でも紹介した「SOAミドルウェアの3つの適用パターン」という観点で応えている。

 パターンの1つ目は、新規・既存を問わず、企業内のシステムをサービス化して連携すること。それを実現するミドルウェアが「サービスバス」である。2つ目は、プロセスを起点としたサービス利用で、これを実現するのが業務に沿ってビジネスプロセスを設計・制御・モニタリングする「BPM」(Business ProcessManagement)エンジン。そして3つ目が、フロントにおけるサービス利用で、エンドユーザーがサービスを呼び出すために使うインターフェイス部分(フロント側)とバックエンドサービスとを繋ぐ「フロント統合」である。

 では、具体的にこれらの技術やミドルウェアを使って、どのようにSOA開発を進めればいいのか。その答えとして今回は、SOAの根幹ともいえる「サービスバス」に加え、SOAガバナンスを実現する「サービスリポジトリ」にしぼって解説していこう。

   
 サービスバスとサービスリポジトリ、2つの役割とは

 1つは、標準プロトコルでサービス化されたシステム同士を連携させること。一般的には「サービス間連携」と呼ばれる。そしてもう1つは、新規サービスだけではなく、既存システムをもサービス化し、一元的に管理すること(SOAガバナンス)だ。企業内に多数存在するCOBOLで作成されたアプリケーションをサービス化し、JavaやC++などで作成されたアプリケーション資産と連携し、活用できるのだ。

 それでは以下、サービス間連携を支援する富士通のサービスバス製品「Interstage Service Integrator」とSOAガバナンスを支援するサービスリポジトリ「CentraSite」の機能的な特長を解説しよう。

SOAを支える富士通のミドルウェア

   
 サービスバスはSOA開発をいかに支援するか

 富士通のサービスバス製品「Interstage Service Integrator」は、「サービス間連携」と「既存・新規システムのサービス化」を実現するプラットフォームだ。代表的な機能としては、

  1. メッセージング
    既存資産のサービス化を支援し、サービス連携を実現
    既存プロトコルでの連携や、EAI連携アプリの取り込み、ファイルインターフェースでの連携、標準備品の組み合わせによるサービス連携を実現する

  2. メディエーション
    サービス間のインターフェースの違いを吸収するための部品群
    プログラムを変更することなく、サービスを呼び出すインターフェースの差異を吸収、システムの変化に容易に対応できる。プロトコル変換・文字コード変換・フォーマット変換・あて先指定などの連携処理を自在に定義可能。J#、C#で作成したユーザーアプリケーションを呼び出すことも可能

  3. キューイング
    キュー(メッセージを保管する入れ物)を介して送受信することで、独立性の高いシステム間接続を実現

 これらの機能に加え、富士通のInterstageでは、既存、新規にかかわらず、SOAシステムの迅速なサービス化と高信頼性を促進するために、プロトコルやアドレスを隠蔽(いんぺい)したAPIや統合開発環境(Interstage Studio)を提供する。前者を活用することで開発者は、プロトコルやアドレス変更に伴うアプリケーションの修正が不要になる。また、統合開発環境の活用は、アプリケーション開発からサービスバス定義まで、一貫した操作性のもとで定義が可能となる。エンドポイントやシーケンスを定義して実行環境へ配備するだけで、サービスバスの構築も可能だ。

Interstage Service Integratorの特長

   
 正しいSOAガバナンスを支援する
 サービスリポジトリ「CentraSite」

 既存システムを順次サービス化し、連携させることでSOAシステムを構築していく。しかし、その規模が大きくなると、無計画なサービス化や連携による重複サービスの乱立、サービス間連携の複雑化を招くことになる。また、連携プロセスが複雑なメッシュ構造をしていると、一部のサービス変更によってシステム全体の安定性やパフォーマンスにも悪影響を及ぼす可能性がある。そうなると、SOAが目指すべきシステムの柔軟性がかえって低下してしまうことになる。

 これを防ぐためには、開発したサービスがどのようなもので、どんなデータを持ち、どんなビジネスプロセスを担っているかなど、サービスに付帯する各種情報が必要になる。これがあれば、新サービスの開発や既存サービスの修正時に留意すべき技術ポイントも分かるし、重複開発も防げる。ビジネスプロセス全体の流れも損なうことはない。またシステム全体への影響も分析できるので、安定性も保障される。

 上記のようなデータの一元的な管理を支援するのが、サービスリポジトリ「CentraSite」だ。

 CentraSiteの役割は、各サービスが持つインターフェースやプロトコルなどの仕様、データモデル、ライフサイクル管理などの付帯情報を一元管理すること。同製品は、ライフサイクルを通したサービス情報の一元管理による「SOAガバナンス」の実現を目指す。

SOAガバナンスの実現 (クリックすると拡大)

 CentraSiteは、過去の開発プロジェクトのドキュメントを保管するだけでなく、現在進行中のサービス開発プロジェクトの成果物を格納するレジストリ機能を有する。参考までに、同製品で管理できる情報として、代表的なものを以下に挙げておこう。

  • 既存システムの仕様書など、サービス関連ドキュメント(Word、PDF、テキストファイルなど)

  • WSDL、DTD、XMLスキーマなどのサービス付帯情報

  • 各サービスが持つデータモデル(UDDIデータモデル)

  • 拡張データモデル

  • プロセス定義情報

  • 開発プロジェクト中の成果物

 CentraSiteが扱う情報から見て分かるように、本製品の利用層としては、「業務分析」「運用管理」「開発」のいずれかに携わるエンジニアがメインターゲットとなる。これらのエンジニアが共通して得られるメリットは、「既存サービスの情報や関連性が蓄積されているので、再利用や影響分析がしやすく、高い信頼性を保ちながら迅速にシステムの拡張・メンテナンスが行える」ことだろう。本製品が提供する機能は、サービス検索、各サービスの利用度などのレポーティング、影響分析画面、サービスの変更通知やライフサイクル管理など。また、CentraSiteへのアクセス権限を付与することで、蓄積された資産のセキュリティを確保できるのも特長だ。

 SOAの実現に当たっては、サービス化/サービス間連携という開発作業が必要になる。その際、開発ポイントとして留意すべきは、SOAが目指す柔軟性を損なわず、信頼性高いシステムを迅速に開発することだ。それを実現するのが、富士通のサービスバス&サービスリポジトリなのである。

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◆開催日◆
大阪:2月18日(月) 13:30〜17:00
開催場所:関西システムラボラトリ(大阪)

東京:3月12日(水) 13:30〜17:00
開催場所:Platform Solution Center(東京・浜松町)


提供:富士通株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2007年11月30日
 
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大阪:2月18日(月) 13:30〜17:00
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