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@IT > HP BladeSystem c-ClassとVMwareによる革新的なサーバ・ホスティングサービス――IMJネットワーク |
仮想化テクノロジを採用したユニークなサーバ・ホスティングサービス「GrowServer」を提供するIMJネットワークが、サーバ・プラットフォームの世代交代に取り組んでいる。新世代のプラットフォームとして選んだのは日本ヒューレット・パッカード(HP)の<第3世代>ブレード「HP BladeSystem c-Class」。ユーザー企業のビジネス要求に合わせて自在に変更・拡張が可能なサービス基盤が、IMJネットワークをさらに進化させる。
IMJネットワークは、Webインテグレーション最大手のIMJグループの一員で、サーバ・ホスティングなどITインフラストラクチャ領域を担う。サーバ・ホスティング事業は、IT業界の中でもサービス競争・価格競争が激しい。IMJネットワークはその激戦地で常に優位になってきた。IMJネットワークの代表取締役 山田敏博氏は、ITインフラストラクチャへの先進的な取り組みが他社との差になったと考えている。
「低価格レンタルサーバとハウジングの中間に当たる領域が、『GrowServer』のターゲットゾーンです。お客様の中心はいわゆるWebビジネス。ECサイトや公式携帯サイトなど、サービスを停止させない信頼性を要求されるユーザです。『GrowServer』は、優れた信頼性に加えて、お客様の要求に合わせてシステムを柔軟に変更・拡張できることが高く評価されています」 ECサイトや公式携帯サイトなど一般ユーザーを対象にしたサービスは、キャンペーンやメディアへの露出で予想を上回るアクセスが殺到する。ITインフラのサイジングが重要になるが、求められるパフォーマンスの見極めは困難。結果としてITインフラへの投資判断は難しくなる。IMJネットワークのGrowServerは、サーバ・ホスティングによりユーザー企業の初期投資を低減するとともに、スピードの求められるシステム変更・拡張要求に迅速に応える。その名の通り“成長するサーバ”を支えるのは、他社に大きく先行した仮想化テクノロジの採用である。
「GrowServerは、2004年後半にVMwareを使った仮想サーバ・ホスティングをスタートさせています。時代の流れを見ていると、『仮想化』が競争優位のポイントになることは明らかでした。ただ当時のハードウェア性能では、VMwareでリソースを分割してもコストメリットはそれほど大きくありませんでしたが、ノウハウを蓄積して技術者を育てるという狙いもあっていち早くVMwareを導入しました」(山田氏) VMwareはハードウェアに仮想化レイヤを設けてサーバのリソースを分割する技術だ。1つのサーバの中に仮想的に複数のサーバを構築することができ、サーバのリソースを使いきることができる。リソースは利用するアプリケーションに応じて柔軟、迅速に割り当てたり、変更することができる。複数のサーバにまたがってリソースを統合するなど、ITインフラ全体の効率性も高めることができる。 山田氏はVMwareの仮想化テクノロジについて「私たちは『超高層マンションモデル』と呼んでいます」と説明。「大きな空間に仮想的に部屋を作り、ニーズによって自由に間取りを変更するイメージです。1カ月単位でCPUやハードディスク、メモリの追加や変更ができ、すべて5営業日で対応します。負荷分散装置や運用監視サービスと組み合わせることで、マンスリーマンションのように手軽にご活用いただけるのです」と語る。
GrowServerには、特筆すべきポイントがもう1つある。それは、サービスを停止させることなくハードウェアのアップグレードが可能なことだ。 「24時間連続運転のシステムでは、ハードウェアの更新は3年を目安にしています。一般のシステムでは更新時のサービス停止は避けられませんが、GrowServerでは『Vmotion』機能を使うことで計画停止そのものをなくしています」(山田社長) VMwareが提供するVmotionは、システムが稼働中であってもOSとアプリケーションをそっくり別のハードウェアに移動させることができる。これにより、システムの変更・拡張はいっそう容易になるわけだ。
仮想化テクノロジはサーバの追加や削減が容易で、管理性が高いブレード型サーバと相性がいい。IMJネットワークが選んだのは「HP BladeSystem c-Class」。山田氏は「これまで、4CPUを搭載するラックマウント型のx86サーバをメーンで使ってきましたが、次の世代ではHP BladeSystem c-Classを全面的に採用することを決めています。CPUのマルチコア化を見極めて導入を決断しました」と語る。
HP BladeSystemは、VMwareとの親和性が高く導入実績も豊富だ。c-Classのサーバブレードは、デュアルコア インテル® Xeon® プロセッサーから、クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサーを搭載するモデルまでラインアップも幅広い。 IMJネットワークは、クアッドコアCPUを2基搭載するサーバブレード上で、VMwareを稼動させる検証を実施した。その結果、シングルコアCPUを4基搭載するラックマウント型サーバとの比較で、およそ4倍のコストパフォーマンスを得られることが確認できた。山田氏は「コストパフォーマンスはサービスの競争力に直結します。もはやブレード型サーバを選ばない理由はありません」とそのメリットを強調する。 IMJネットワークは最初からHP BladeSystem c-Classの導入を決めたいたわけではない。複数のベンダのブレード型サーバを検討した結果、アーキテクチャの先進性を評価し、HP BladeSystem c-Classの採用を決定したのだ。 「HP BladeSystem c-Classは、サーバブレードから、ストレージ、ネットワーク装置までを収容するエンクロージャの先進性が際立っていました。向こう10年は通用するアーキテクチャではないでしょうか。例えば、電源の使用量を把握して最適にコントロールする機能には大いに注目すべきです。ユーティリティ・コンピューティングの世界では、電力消費量も課金の対象項目になるはずです。HP BladeSystem c-Classは、まさにデータセンター指向のシステムであると実感しています」 HP BladeSystem c-Classの導入は、IMJネットワークのサーバ運用の現場にも変化をもたらしつつある。特に注目されるのはコスト削減効果だ。 「ブレード型サーバは配線が少なく取扱いが簡単で、人的なミスが起こりにくい。数百台のサーバを運用する私たちにとって、これはとても重要なことです。結果として運用を含めたトータルなコスト削減につながり、サービスの競争力にも貢献するのです」(山田氏)
山田氏はGrowServerの今後の展開について「次の目標は、エンタープライズ領域へのサービス拡大です。その中でBCP(ビジネス継続プランニング)への取り組みや、複数のデータセンターを論理的に1つのセンターとして運用する技術開発も視野に入れています」と説明する。 エンタープライズ領域で重要になるのが、ITインフラの信頼性と柔軟性、そして管理性だ。山田氏はエンタープライズ領域でも、「HP BladeSystem c-ClassはVMwareとの組み合わせによって、変化適応力というポテンシャルを最大限発揮してくれるでしょう。変更と拡張に自在に応えるGrowServerは、まだまだ進化し続けるのです」と話す。
提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社 企画:アイティメディア 営業局 制作:@IT編集部 掲載内容有効期限:2007年5月9日 |
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