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Flashデモで解説 15分でわかるサーバ管理のコツ

 意外と遠いサーバルーム

 サーバの管理というとサーバにトラブルが起きてはじめて「慌てて駆けつけて、復旧させる――」というイメージがあります。でも、実際にサーバ管理で最も必要なのは、日々のメンテナンス。構成やサービスを変更するため、サーバを再起動したり、ディスクを追加したり。単純な作業ですが、作業数が多くなるとサーバ管理者には手間になります。

 実はサーバ管理で最も手間となるのは「サーバルームまで行くこと」という声をよく聞きます。作業自体はそれほど面倒でなくても、自席を離れてサーバが設置されている部屋まで移動するのが面倒くさい。時間は取られてしまうし、その間、電子メールも読めなくなってしまう。この負荷、非効率が無視できないといわれています。

 さらに最近では、セキュリティ的な側面から、サーバを自社内に持たずに外部のデータセンターでホスティングするケースも増え、この負荷は増大しているといっていいでしょう。サーバを再起動するためだけに、会社から電車に乗ってデータセンターを目指す……。こんな非効率なことも実際に行われているのです。

ペディアくんの
「これも注目!」その1

入室管理が厳しくなるサーバルーム

 サーバルームが社内にあったとしても、近年の個人情報保護強化の取り組みから、サーバルームへの入室を厳しくしている企業が増えています。暗証番号で入室管理をするのはもちろん、入室するには担当部署に届け出を出さないといけない企業もあるとか。サーバを再起動するためだけにサーバルームに出向かないといけないのは、効率的ではありません。セキュリティをきちんと確保しながらも効率的なサーバ運用をするには? 管理者は日々模索しています。

 遠隔地からサーバを完全にコントロール

 もちろん、サーバベンダやソフトウェアベンダはこの問題を認識していて、サーバを遠隔地から操作できるソフトウェアを提供してきました。しかし、これらのソフトウェアを使っても解決できない問題が残りました。これらのソフトウェアはサーバのOS上で稼働するソフトウェアです。ということは、OSがダウンしているときは、まったく利用できないということ。つまり、ブルースクリーンになってしまったサーバの電源を遠隔地から入れ直したり、OS起動前にBIOSの設定を変えたりはできないのです。

 標準技術に基づき開発されるx86サーバは、いわゆるコモディティ化が進んでいて、独自技術を積極的に搭載しないベンダもいます。しかし、日本ヒューレット・パッカード(HP)は、サーバの管理こそがほかのベンダに対する競争優位になると考えました。そこで、開発したのが「HP Integrated Lights-Out 2」(iLO2)です。iLO2の特徴は「遠隔地からサーバを完全にコントロールできること」と言い切ってしまっていいでしょう。つまり、サーバを前にして行える作業は、すべてリモート環境でも行えるのです。

 iLO2は「HP ProLiant 300/500シリーズ」と「HP BladeSystem」に標準搭載されている機能です。対応となるサーバは、通常のプロセッサとは別に管理用のプロセッサを持っています。このプロセッサとポートはOSの管理下にないため、たとえOSがブルースクリーンになっていても、サーバを遠隔管理できるのです。

 では、iLO2の概要をFlashを使ったデモンストレーションで見てみましょう。デモ1参照iLO2はWebブラウザから利用します。TCP/IPネットワークを経由して接続しますので、途中にWANやVPNがあっても大丈夫です。

 iLO2の機能は大きく分けて2つあります。1つはデモの最初で紹介した「システムステータス」の機能です。この機能はサーバの現在の状態が一目で分かる機能です。ネットワークの状態のほか、冷却ファンやサーバ内の温度、電源、プロセッサ、メモリなどの状態が分かります。ここでハードウェアの異常が確認できた場合は部品の交換などで対処します。

 もう1つは遠隔管理機能の「リモートコンソール」です。リモートコンソールは2つのタイプが用意されています。1つはActiveXコントロールをインストールする「内蔵リモートコンソール」です。デモではこの機能を使いました。ただ、ActiveXコンソールをインストールするので、Internet Explorerの利用が必須になります。デモではWebブラウザ内に、管理しているサーバのデスクトップが表示され、アプリケーションを起動する様子が見て取れたかと思います。

 もう1つのタイプは「リモートコンソール」の名称です。この機能はJavaアプレットを使っているため、IEを使っていない環境でも利用できます。ただ、内蔵リモートコンソールと比べると機能の一部制限があります。

 ブルースクリーンのサーバをリモートから再起動

 デモ2ではiLO2の使い勝手のよさがはっきりと分かります。通常はサーバがある場所までいかないと操作できないキーボードの「CTL+ALT+DEL」を遠隔地から実行し、ブルースクリーンになっている状態のサーバを再起動で復帰させました。この内蔵リモートコンソールにはほかに「電源」ボタンもあります。起動していないサーバのコンソールを呼び出して起動したり、まったく反応がなくなったサーバの電源を「長押し」してサーバを強制的にオフにすることもできます。

 LANやWANだけでなくVPN経由でも利用できるのがiLO2の特徴です。オフィス内からだけでなく、出張中や自宅などからでもサーバを管理できます。サービスを止められない業務を行っているサーバではぜひ活用したい機能です。

 BIOS操作も遠隔地からできる

 設定を変更したのでサーバを再起動したい。しかし、そこで問題が! なかなか起動しないと思ったら起動ディスクではないフロッピーが挿入されていて、それを読みに行ったために起動しないという経験はありませんか? これまでのサーバ管理だと実際にサーバルームまで行ってフロッピーを抜いて再起動する必要があります。しかし、iLO2ではそんなことをしなくてもいいんです。リモートでBIOSを操作して、起動時に参照するブートオーダーの順序を変更できます。フロッピーディスクの順序を下げてOSが入っているハードディスクドライブを上部に持ってくれば、そのHDDから起動できます。

 従来のOS上で稼働するリモートコントロールソフトウェアでは、OSが起動するまで機能せず、BIOSを操作することはできませんでした。しかし、管理用の専用プロセッサを載せるiLO2ではOS起動とは関係なく、サーバを管理できます。BIOSの操作も簡単。通常と同じようにサーバの起動中画面でファンクションキーを押せば、BIOS画面にアクセスできます。デモ3ではBIOSにアクセスしてサーバの起動ディスクを変更してみました。

 クライアントのドライブを仮想マウント

 iLO2のもう1つの便利な機能は「仮想メディア」機能です。これはiLO2の管理コンソールとして使っているクライアントPCのドライブをサーバのドライブとして仮想的マウントして使える機能です。サーバルームに行き、サーバのドライブを使わなくても、パッチなどのCD-ROMをクライアント側のドライブから実行することができます。緊急でOSをサーバにインストールしなくてはいけないときは、OSイメージを収納したメディアを用意し、仮想メディア機能を使えば、そのOSをサーバにインストールし、起動できます。

iLO2の仮想メディア機能。クライアントのドライブをマウントできる
 

 HPのテクニカルセールスサポート統括本部シェアードサービス本部 IAサーバ技術部 ITスペシャリストの花田茂氏は、iLO2について「管理者にとっては涙が出るほどうれしい機能を搭載しています」と話します。「私も社内で検証をする際に利用していますが、冷房の効いている乾燥したサーバルームへ足を運ぶ必要なく、遠隔からすべての制御が可能なので、とても助かっています。1度使っていただくと手放せなくなりますよ」

ペディアくんの
「これも注目!」その2

iLO2をより高機能にする「iLO Advanced Pack」

 今回のiLO2の紹介は、主に有償オプションの「iLO Advanced Pack」の機能を中心に行っています。基本的な機能である、サーバの状態管理や、OS起動前のテキストコンソール(POSTやBIOS画面)を表示するコンソール機能、電源のON/OFF機能などは、標準機能でサポートされます。さらに、「iLO Advanced Pack」を購入することにより、iLO2のメリットをフルに活用できます。例えば、ビデオで紹介したようなサーバの起動から終了までOSの起動などに関係なくコンソール操作を行える内蔵リモートコンソールや仮想メディア機能は、iLO Advanced Packならではの機能です。そのほか、iLO Advanced Packにより、ユーザ管理の強化やサーバの消費電力の管理機能のサポートなども提供しています。

◆ ◆ ◆

【今回のポイント川柳】

●非効率 「行ったり来たり」は サヨウナラ

●サーバダウン それでも電源オン/オフ オーケーよ

●自席から OS導入にパッチ適用 「仮想メディア」を使えばね


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HP BladeSystem
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提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT編集部
掲載内容有効期限:2007年7月23日
 

Flash動画でデモ画面を見てみよう!

画像をクリックするとFlashを使ったデモンストレーションが開きます (閲覧にはFlash Playerが必要です。最新のFlash Playerダウンロードはこちらから)。
<デモ1>
iLO2の機能を紹介します。遠隔管理機能の「リモートコンソール」を起動し、サーバ画面を映し出して見ましょう

<デモ2>
ブルースクリーン状態になったサーバをリモートで再起動してみます

<デモ3>
iLO2の仮想メディア機能。クライアントのドライブをマウントできます



 
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