Loading
|
@IT > 無償ソフトウェアで始める、お手軽ASP.NETサイト構築 |
|
ASP.NETが開発生産性/保守性/運用性のどれをとっても、実に優れたアプリケーション・フレームワークであることは論を待たない。数あまた取りそろえられたサーバ・コントロールによって、開発者は定型的なコード記述の大部分から解放された。Visual Studio .NET、Web Matrixなどの統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)を利用することで、それこそ与えられた部品を切り貼り、連結する要領でWebアプリケーションを構築できるようになったのだ。Visual Studio .NETやWeb Matrixに関する詳細は、Insider .NETの以下の記事を参照されたい。
さらに、2005年後半に登場予定のASP.NET 2.0で提供されるマスター・ページやセキュリティ・コントロール、Webパーツ・コントロールなどは、単なる部品というよりもページを構成するテンプレートに近い役割を果たすまでに進化しようとしている。ASP.NET 2.0に関する詳細は、Insider .NETの次の記事を参照されたい。この記事を読めば、ASP.NET単体でも実に簡単にWebアプリケーションを構築できることは読者諸兄にも十分ご理解いただけるはずだ。
しかし、いかにASP.NETが優れたアプリケーション・フレームワークだからといって、いつも一からフルスクラッチでアプリケーションを組み立てる必要はない。ASP.NET自体が非常に優れたアプリケーション・テンプレートでもあるため、ともすると、ASP.NETの標準機能にばかり目が行くのは事実。だが、そんな諸兄はちょっと巷に目を向けてみてはどうだろう。ASP.NETをベースとした無償ソフトウェアのアプリケーションが多々見つかるはずだ。 例えば、SQL Serverのユーザー・グループであるPASSJは、無償ソフトウェアの.Textというブログ・システムを利用している。またITプロ向けセキュリティ・コミュニティ・サイトのHotFix Report BBSは、無償ソフトウェアのASP.NET Forumsという掲示板システムを利用している。これらアプリケーションを利用することで、場合によっては自ら一切のプログラミングを行うことなく、あるいはちょっとしたカスタマイズだけでサイトを立ち上げることができる可能性がある。 無償ソフトウェアなので、導入コストも原則として心配は無用だ。Windowsのライセンスさえ所有していれば、データベースとして無償で利用可能なMSDE(Microsoft SQLServer Desktop Engine)を組み合わせることにより、追加費用なしに高度なWebアプリケーション・サイトを構築できてしまう。
以下に、2005年3月時点で利用可能な、主なASP.NETベースの無償ソフトウェア・アプリケーションを挙げてみることにしよう。
例えば以下は、前出のDotNetNukeをサイトにインストールした例である。
もちろん、こうした、ひと通りの機能を備えた大規模なアプリケーションばかりではない。見渡してみると、昨今では、自分のサイトに組み込み可能な小粒のコンポーネントも多く公開されている。もちろん、上記のアプリケーションのようにインストールしたらそのまま使えるというものばかりではないが、適材適所でうまくアプリケーションに組み込むことで、サイトをより短期間で構築できるだろう。主要な外部コンポーネントとしては、以下のようなものがある。
例えば以下は、前出のコンポーネントの1つであるFreeTextBoxをWebアプリケーションに追加した例である。
ほとんどが英語圏発のアプリケーション/コンポーネントではある。しかし、恐れることなかれ。Community ServerやDotNetNuke、FreeTextBoxなどのメジャーなアプリケーション/コンポーネントなどを中心に、昨今では、有志による日本語化の試みやインストール方法の紹介なども増えている。導入に際しても、さほど時間を要することはないはずだ。 論より証拠。次ページでは、実際に代表的なASP.NETベースの無償ソフトウェア・アプリケーションであるCommunity Serverを自環境にセットアップし、情報共有サイトを立ち上げるまでを体験してみよう。 <次のページへ> 提供:マイクロソフト株式会社
企画:アイティメディア 営業局 制作:デジタル・アドバンテージ 掲載内容有効期限:2005年4月30日 |
|