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インテル® Xeon® プロセッサー 5500番台は、これまでのサーバ向けプロセッサーの常識を覆す、画期的な製品だ。サンはこの最新プロセッサーの力を最大限に引き出すことのできるサーバ製品群を発表した。インテル純正のSSDの採用など、同社ならではの工夫が見られる。
サン・マイクロシステムズは、システム・インテグレーターやユーザー企業向けに、同社の製品を60日間無償で試用できる「Try & Buy Program」を実施している。最近では、開発コードNehalem-EPで知られるインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台を搭載したサーバも対象品目に追加されており、最新の機種をいち早く、しかも実環境で詳しくテストできる。
Try&Buyサービスとインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台搭載サーバの新製品について、サン・マイクロシステムズ マーケティング統括本部 プロダクト・ストラテジック・マーケティング部 システムズ・マーケティング専任部長 佐藤英樹氏と同システムズ事業本部 プロダクト営業本部 プロダクトマネージャー 的場謙一郎氏に話を伺った。
──Try&Buy Programは、一般的な機器レンタル・サービスと何が異なるのでしょうか?
サン・マイクロシステムズ マーケティング統括本部 プロダクト・ストラテジック・マーケティング部 システムズ・マーケティング専任部長 佐藤英樹氏 |
佐藤氏 システム構築において、あらかじめ実機を評価・テストしておくのは常識で、かつ非常に重要なことです。しかし、特にシステム構築の機会が多いインテグレーターにとって、このテストが大きな負担となっていることは否めません。
よくあるのはレンタル業者などから機器を有償で借りるケースですが、期間に応じて課金されるために、あまり長い時間をかけてじっくりテストすることができないし、最新機種を借りられない場合も多いはずです。インテグレーターによっては、機器を購入してトレーニングを行い、システム構築のノウハウを蓄積しようとする場合もあるでしょう。しかし、すべての機種を購入するわけにはいきませんし、昨今の経済状況ではこうした投資もなかなか難しくなっています。
当社のTry&Buy Programでは、60日間無償でサーバ製品を試用でき、試用後はそのまま購入して運用を続けることも可能です。各製品には、試用期間中であっても当社のグローバル・ワランティ(製品保証)が付属し、製品購入後と同様のオンサイト・サポートや部品交換などのサービスが提供されます。これは、無償の機器レンタル・サービスとしては、かなりめずらしいのではないでしょうか。
──Try&Buy Programの対象となるのはどの製品ですか?
佐藤氏 当社のサーバ、ストレージ、ワークステーションといったほぼすべての製品を評価することができます。x86/x64サーバ、ブレードサーバ、オープンストレージ、テープストレージ、ネットワーク・カードなど、さまざまな製品が対象となります。
機器の選定や評価を行う際には、実運用と同じ環境を構築することが望ましいです。しかしこれは、単にサーバ・マシンを借りただけでは無理な話でしょう。通常の企業システムは、数種類の機器を組み合わせて構築するからです。評価の前に、当社のエンジニアを交えて構成を検討することもできます。
当社のTry&Buy Programでは、さまざまな機器を組み合わせることができるため、実環境と同じ状態を用意して機器を評価し、そのまま実運用に移行できるという利点がります。既存の管理ソフトウェアとの連携や、消費電力量、実環境でのパフォーマンスなど、さまざまなポイントを実際にテストできるのは大きなメリットです。
例えばMySQL Enterpriseの場合、通常は購入ユーザーしか利用できないモニタ・ツールやナレッジ・データ・ベースも60日間じっくりと試用できます。特にインテグレーターにとっては、プロジェクトごとに活用してシステム導入のノウハウを安価に蓄積することも可能でしょう。
最近、Try& Buy Programの対象製品に、Nehalem-EPの開発コードで知られる「インテル® Xeon® プロセッサー 5500番台」を搭載した最新機種も追加されました。このような最新の機種を2カ月間無償でテストできるというのは、システム・インテグレーターにとってもノウハウを蓄積するチャンスだと思います。ぜひ活用していただきたいです。
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ROIに優れたインテルの最新プロセッサーの力を |
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──インテル® Xeon® プロセッサー 5500番台を搭載した新製品開発の背景を教えてください。
サン・マイクロシステムズ システムズ事業本部 プロダクト営業本部 プロダクトマネージャー 的場謙一郎氏 |
的場氏 インテル® Xeon® プロセッサー 5500番台は、非常に高い性能とスマートさを兼ね備えた優れたプロセッサーであり、古いサーバを刷新することで、IT基盤を大きく強化することができると確信しています。高いROIを実現し、ベンチマーク・レベルの比較ではありますが、8カ月での投資回収も可能だと考えています。
しかし、こうした高性能なCPUであっても、それを搭載するサーバ本体の性能が劣っていては意味がありません。当社は、このプロセッサーの実力を最大限に発揮できるプラットフォームを作るため、主に3つのポイントに注力しました。
まず1つ目は、「CPUの性能を最大限に生かす」という点です。例えば、仮想化環境の支援機能が強化されたインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台は、1CPUで9枚のメモリを扱うことができます。デュアルCPUならば18枚です。物理的な制約で最大数を搭載できないサーバ製品も散見されるなか、当社のインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台対応サーバは18枚のDIMMスロットを搭載し、最大144GB(※将来提供予定の8GB DIMMを使用した場合)のメモリを扱えるようにしました。
このほかにも、Ethernetポートを4基、拡張スロットを3つ搭載し、2基の電源で冗長化しており、1Uサイズのサーバとしてはかなりの高密度を実現しました。
インテル® Xeon® プロセッサー 5500番台を搭載し、1Uサイズで最大144GB(DIMMスロット×18)のメモリと8台の2.5インチ・ドライブを搭載できる「Sun Fire X4170」。ドライブにはSSDを選択することも可能だ |
ハードディスクドライブの未来形 |
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──SSD(Solid State Disk)に対応したのはなぜなのですか?
的場氏 注力ポイントの2つ目がディスクです。ディスクI/O技術は、CPUと比べると進化が遅く、現在の高度なサーバ環境下ではボトルネックとなる可能性もあります。そこで当社では、既存のハードディスク環境を補完する技術としてSSDを高く評価しています。
ただしSSDはまだ高価で、すべてのディスクドライブを換装できるような状況にはありません。そこで新製品では、1UサイズのX4170で8基、2UのX4270で16基の2.5インチ・ドライブを内蔵でき、ハードディスクとSSDを自由に構成できるようにしました。
ユーザー側でも、SSDの技術には大きな興味を抱いていることでしょう。しかし、実環境でどれほどの効果を得られるかは、実際に試してみなければ分からないことが多いと思います。当社のTry&Buy Programでは、SSDとハードディスクも自由に組み合わせてテストすることができます。
電源装置と冷却ファンの効率を追求 |
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──消費電力にもこだわりが見られるようですが、どのような工夫をしていますか?
的場氏 消費電力の削減は、注力ポイントの3つ目です。多くの企業でグリーン化を推進していることは、すでに周知のとおりです。ところがその一方で、高性能・高密度なサーバ・マシンのニーズが高まり、かつ仮想化によって稼働率は大きく上昇しています。そのため、すでに多くのデータセンターにおいて、電力や冷却能力の不足が大きな問題となっています。また、1ラックで供給できる電源は4〜6キロワットが一般的で、これを増強させるのは難しいという問題もあります。
サーバの総消費電力の内訳は、CPU、ハードディスク、メモリが50%弱を占め、次に電源と冷却ファンが40%強を消費するといわれています。当社のサーバ開発から見た場合、前者は改善の余地が少ないため、電源と冷却ファンで消費される電力を極力抑制する設計に注力しました。
まず、変換効率が80%以上の電源装置を採用し、無駄なエネルギー消費を抑制しました。そして、インテリジェントな冷却ファンを採用したことに加えて、筐(きょう)体内のエアフローを最適化して冷却効率を高めた結果、実測値で約25%の消費電力削減に成功しました。
とはいえ、稼働させるアプリケーションやビジネス環境によって、実際の電力削減効果は大きく変わるものです。Try&Buy Programは、アプリケーション開発やパフォーマンス・チェックを行うためだけでなく、最新のインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台の性能や当社サーバの性能/消費電力削減効果などを試す機会でもあります。ぜひ積極的に活用して、当社の最新機種の性能と優位性を実感していただきたいと考えています。
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提供:サン・マイクロシステムズ株式会社
アイティメディア 営業企画
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2009年6月12日
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その他の国における Intel Corporationの商標です。
関連リンク |
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「Sun Fire X4170」と「Try & Buyプログラム」 の詳細ページ 今なら試用後の購入代金を20%オフ |
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サン・マイクロシステムズ、新製品群発表の プレス・リリース |
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