POWERソリューション・デザインセンター設立、その狙いとは
サイベースがIBMと進める 「情報系システム独立のススメ」 |
サイベースは7月1日、新たに「POWERソリューション・デザインセンター」を開設した。その背景には、サイベースとIBMが仕掛ける「情報系システム独立のススメ」がある。このシナリオの第1章となるべく作られた同センターの狙いとは
2010年7月1日、サイベースは日本アイ・ビー・エムと共同で「POWERソリューション・デザインセンター」を開設した。IBMのサーバ「IBM Power Systems」の上でサイベースの「Sybase IQ」を用いたDWHシステム構築、導入のための技術検証を行える施設だ。
【参考】プレスリリース: サイベースが、日本IBMと協力し、 『POWERソリューション・デザインセンター』を開設 http://www.sybase.jp/detail?id=1080558 |
サイベースがこのようなセンターを開設した背景には、「情報系システム独立のススメ」を加速させるべきという同社の考え方がある。
肥大化する業務システム、要因と解決策 |
あなたのオフィスでは、ビジネスを回す業務系システムと、非定型分析やレポートを行う情報系システムを分けているだろうか。OLTP系のデータと参照系のデータ、この2つは同じデータベースに置くべきではないと分かっていつつも、混在している事例は多い。
近年、ビジネスのスピードを加速するためにBI/DWHが注目され、従来は切り捨てていたデータも情報系システムに投入する必要がでてきただけでなく、経営陣、現場のニーズとして「より素早い分析」が望まれるようになった。そして実際のところ、どちらのデータも膨れ上がりパフォーマンスが出ずに悩んでいる企業が多いのではないだろうか。大量のデータを処理するという参照系のニーズを満たすためには、現状では業務系を含むシステム全体の拡張を強いられてしまい、その結果として膨大なコスト増を招く。しかし、そこまで思い切った投資を行える企業がどれだけ存在するだろうか。
参照系、つまり「情報系システム」で処理すべきデータ量は、今後も間違いなく増えていくだろう。それに対応するには、思い切って情報系システムと業務系システムを分けることが重要だ。
図1 基幹系システム→業務系システム+情報系システムへ |
“実データでの検証”こそが 情報系システムの分離をスムーズに行うためのカギになる |
業務システムから情報系システムを分離する、それはつまりDWHのシステムを新たに作るということだが、DWHのシステム構築に自信があるという人は、中小規模の企業にはなかなかいないだろう。DWHを導入したいが、そのサイジングやハードウェア選定に自信がない、そもそも誰に相談していいか分からない――そのようなユーザーのために作られたのが、サイベースの「POWERソリューション・デザインセンター」だ。
サイベースはグローバルでIBMとのアライアンスを締結しており、今回のセンター設立も日本における具体的な展開の1つだ。IBMは同社がサーバ向けに製作し、200ギガフロップス以上の性能を持つ「POWER7」を擁しており、これがSybase IQと大変相性がよい。同センターではIBM Power 750 Expressを用意し、基本的には「お客様のデータそのものを持ってくるだけ」で、Sybase IQを用いたDWHを、本番環境さながらに検証できるようにしている。
サイベースがこのセンター設立を通じて伝えたいことは、「業務系と情報系を分離する効果」と「Sybase IQの使い勝手のよさ」だ。DWHの善し悪しはベンチマークという数値で表されることが多いが、このパフォーマンスという数値を、「自分のデータ」で体験することが、納得できるDWH導入の第一歩になる。
同センターではサイベースのコンサルタント、IBMのエンジニア、そして両者のパートナーが一体となり、マイグレーションのためのサポートを行う体制を作っている。カタログスペック上の数値がどれだけ高くても、それを実体験できなくては意味がない。サイベースとIBMのDWHシステムを“体感”してもらうことが、同センターの大きな役割だ。
“大きなハコ”に投資してしまう前に |
最初に述べたように、情報系システムは肥大の一途であるが、基幹系システムを同居させている状態では、すべての業務システムを“大きなハコ”に乗せ代える必要がある――いや、“必要があると思い込んでいる”のかもしれない。
図2 業務系システムはそのままに、情報系システムをSybase IQで切り離す |
サイベースの提案は、思い切った投資をしづらい今、「正しい投資を考えよう」ということだ。分析のニーズは高まっているので、その部分にだけ投資ができるよう、情報系システムを独立させ、柔軟な拡張性を確保することが最も賢い。これにより従来の業務系システムから参照系の負荷がなくなるので、基幹系業務はいままでの動作を一切変更することなく、より軽くなるという効果も狙えるのだ。
サイベースにはDWHのノウハウがある。そのノウハウとIBMのマシンパワー、両者のサポートを受けられる同センターを利用することが、あきらめていた業務分析を実現させ、あなたのビジネスが劇的に変化させる第一歩なのかもしれない。そのためにまずは同センターで、最新のDWHとハードウェアに触れることから始めよう。
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提供:サイベース株式会社
アイティメディア営業企画
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2010年8月31日
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