限られたストレージリソースを最大限に活用 「Linuxでミッションクリティカル」に安心感を |
コスト削減を目的に、ミッションクリティカルシステムのプラットフォームとしてLinuxを採用する動きが広がっている。次に考えなければならないのは、その環境をいかに堅牢で安定したものにするかだ。Veritas Storage Foundationはその回答を用意している。 |
止まらないLinuxシステムを実現 |
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トータルコストの削減を目的に、商用UNIXに代えてLinuxを基盤として採用する企業が増加している。それも、Webサーバなどのフロントエンドだけでなく、データベースをはじめとする基幹アプリケーションを担うミッションクリティカルな分野にまで、Linux採用の動きが広がりつつある。
しかし、「Linuxで本当に、ミッションクリティカルなシステムを支える堅牢さを実現できるのだろうか?」という懸念をぬぐい去れない企業も多いことだろう。数年前に比べればLinuxの安定性は高まり、さまざまなシーンでの採用事例も増えている。しかし、ミッションクリティカルなシステムでは「ビジネスを止めない」ことが必須の要件だ。Linuxのもたらすコスト削減効果を享受しながら、アプリケーションを止めず、データを確実に保護する手段が必要になる。
シマンテックの「Veritas Storage Foundation」製品ファミリは、ストレージの一元的な管理を通じて、高い信頼性を提供する包括的なストレージソリューションだ。ストレージ管理やクラスタリング、レプリケーションといったオペレーションに加え、ストレージの過剰割り当てをなくし、未使用領域を再利用可能にすることで、既存のストレージを最大限に活用する手段を提供する。Veritas Storage Foundationを利用して高信頼Linuxシステムを構築する方法はホワイトペーパーで詳しく解説しているが、以下ではその中でも特徴的な機能の一部を解説しよう。
シンプロビジョニングの効果を倍増させるVxFS |
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例えば、Veritas Storage Foundationに含まれる「Veritas File System」(VxFS)は、ミッションクリティカルなシステムを想定して開発されたジャーナルファイルシステムだ。Linuxで広く使われているext3/ext4などのファイルシステムに比べ、高いパフォーマンスと可用性を実現する。さらに「シンプロビジョニング」と組み合わせれば、既存のストレージを無駄なく極限まで使い切ることも可能だ。
シンプロビジョニングとは、サーバにストレージを割り当てる「プロビジョニング」の際に、ストレージリソースを無駄なく使うために生み出された技術だ。一般にプロビジョニングの際は、容量に余裕を持ってストレージを割り当てるが、そのすべてが使われるケースは少ない。結果として、せっかく用意したストレージの利用率は低いままにとどまってしまう。
そこでシンプロビジョニングでは、サーバには要求通り、例えば10TBのストレージを割り当てたように応答しておきながら、実際には当面必要な容量だけを割り当てる。割り当てられたストレージが足りなくなれば逐次容量を拡大することで、ストレージの使用効率を飛躍的に高める仕組みだ。
シンプロビジョニングによって割り当てるストレージを最適化 |
しかし、シンプロビジョニングで割り当てられたストレージの中にも、使われない部分はまだ存在する。いったん作成されたファイルが削除されたまま、空いた領域として残されることもあるのだ。VxFSはそうした空き領域を回収し、再利用するリクラメーション機能を備えており、ストレージリソースのわずかな無駄も許さない。
データ引き継ぎが不要なフェイルオーバーを実現 |
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Veritas Storage Foundationには、クラスタリング機能を実現する「Veritas Cluster Server」やVxFSをベースとしたクラスタファイルシステム「Veritas Storage Foundation Cluster File System」も含まれている。
このクラスタファイルシステムの環境では、N対1の形で、複数のサーバで同一のファイルシステムを共有できる。常にファイルシステムを共有しているため、1対1で構成しているクラスタとは異なり、データの引き継ぎを行う必要がない。つまり迅速なフェイルオーバーが可能であり、ダウンタイムを大幅に縮小できることになる。
N対1の構成を進化させると待機サーバが不要となる。複数のサーバ上で複数のアプリケーションが稼働し、必要に応じてほかのサーバへとフェイルオーバーできる形にすることで、単なる障害対応だけでなくダイナミックなリソースの割り当てを可能にする新世代クラスタだ。このような構成により、仮想環境も含めた形で、より少ないリソースで最大限の効果を生み出すことができるだろう。
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UNIXと同等の使い勝手を提供 |
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コスト効果を徹底的に追求するならば、Linuxとオープンソースのファイルシステムやクラスタソフトウェアを組み合わせるという選択肢もあり得る。しかし、ミッションクリティカルなシステムを構築するというのであれば、いざというときのサポートは欠かせない。特に基幹アプリケーションのプラットフォームとして採用するならば、長期にわたる継続的なサポートが求められる。
その点Veritas Storage Foundationは、UNIXの世界に十数年にわたってストレージソリューションとサポートを提供してきた経験とノウハウがある。しかも、UNIX版とLinux版とで使い勝手は同様で、オペレーションを変更する必要はない。つまり、乗り換えのコストや時間が掛からないというメリットもある。これまでUNIX向けに提供してきた価値をそのまま、Linuxシステムでも享受できるわけだ。
オープンソースソフトウェアにコモディティのハードウェアを組み合わせることによって、スケーラビリティを向上し、コストを削減するという取り組みは大きな流れになりつつある。それに安心感を加えるのが、シマンテックのストレージ基盤である。Linuxでミッションクリティカルな環境を構築したいと考えている企業にとって、有効な選択肢となるだろう。
極限までのダウンタイム低減! コスト削減を実現する最大限のストレージ活用! 「現行Linuxで基盤を構築している」、「Linux OSへの移行を検討している」、「多種多様なOS混在」などの企業のIT管理者に、必読のホワイトペーパー。 今日の企業のデータセンターは、最新サーバーの導入とストレージ容量の増加が求められるとともに、ミッションクリティカルなアプリケーションの可用性の向上とコスト削減を実現させなくてはならないという仮題を抱えている。
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提供:株式会社シマンテック
アイティメディア営業企画
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2010年02月10日
ホワイトペーパー |
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